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広島土砂災害から5年 災害から身を守るには
こんばんは、竹田有里です。
2週間ぶりのサキドリでした。
気候変動の影響が世界で最も著しい北極圏、グリーンランドを取材してきました。
8月1日には24時間の間で、観測史上最大の氷の溶解が発生、
氷河に覆われたグリーンランドから125億トンの氷が溶け出しました。
意外に暑い!というのも気温が20度近くある上、日差しが暑く、グリーンランドで日焼けして帰国。
トランプ大統領が買収をちらつかせているグリーンランド...
何もないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、いいえ、天然資源の宝庫なのです。
そして、このまま温暖化が進めば"北極海航路"が誕生することになり、すでに多くの国が開発・ビジネスに乗り出しています...
温暖化に警鐘を鳴らすも、温暖化を商機にする。実態を取材しました。さて、広島土砂災害から5年、危機管理ジャーナリストの渡辺実さんとともに
台風や風水害から身を守る術を考えました。
渡辺さんは発災から2週間後に現地へ赴き、現地調査を行いました。
そこから知り得たことについて話してくださいました。以下、ポイントです。
(スケールについて)
・時速140キロの勢いで土砂崩れが発生(要因は4つ)
・想定外の記録的な豪雨→3時間100ミリ豪雨
・地盤が弱い→神戸から西にかけて多い花崗岩の「真砂土」。サラサラしていて地滑りが起きやすい
・未明に発生→午前1時ー午前4時。行政が避難指示、避難所解説に躊躇した
・土砂災害警戒地域に住宅地が密集→原爆被災地として復興のため人口受け入れをし、海辺に工業団地を、山沿いに住宅地地建設ラッシュ→無作為に住宅建設で道が狭く緊急車両が通れず...(問題点)
・治山ダムや砂防ダムが未整備→巨額でメンテナンスの予算捻出できず
しかし発災後は99点のうち96点が整備。
が、渡辺さんは人が亡くならないと整備しない国の姿勢を批判!◎その上で私たちが災害から生き延びるためにはどうすべきか?
渡辺さんは2つのポイントを教えてくださいました。1:「あなたのハザードマップ」の作成
行政が作成配布しているハザードマップは管内全域のハザードマップのため
範囲が広すぎる。
我々に必要なのは自分が住んでいる「地区」のハザードマップ。
より細かい情報に落とし込んだものを作成すべき。どこに避難所があるのか、どこに危険が潜んでいるのか。2:防災教育の重要性
小中高で防災教育をしっかりすることで、家で親にその内容を話す。
大人の意識向上につながる。以前取材をしたことがありますが「防災ウォーク」や「防災マップ作り」という動きが教育現場に広がっています。
自分の足で通学路を見て回り、確認し、地図に落とし込むことで、「自助」につなげようというものです。
意外に楽しみにながらできますよ!
皆さんも「あなたのハザードマップ」を作ってみてはいかがでしょうか。明日のサブキャスターは水谷加奈アナウンサーです!
お楽しみに〜