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第619回:元徴用工問題の今後
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』。今日のテーマは「日韓対立に歩み寄りの兆しはあるのか? 元徴用工問題の今後」。
1965年の国交正常化以来、最悪と言われている日韓関係。両政府が、反日、反韓の姿勢をとっている中、どういった形で着地できるのでしょうか。
関係回復のカギとなる元徴用工問題について、神戸大学大学院教授・木村幹さんにお話を伺うと、「文在寅大統領の光復節の演説を聞く限り悪い方向には進んでいないが、日本政府としては『文大統領は元徴用工問題についてなにをしてくれるんですか?』という姿勢は変わらない」と主張。また、差し押さえられた日本企業の資産の現金化についても「日本政府から止めるのは難しい。弁護団が韓国政府と交渉して待ってもらうのが現実的」としました。
今後も韓国の動きで日韓関係は変わってくるだろうということです。
そして、先日行われた学生による意見交換会「韓日未来フォーラム」の実行委員長・村田佐希子さんから、両国の学生の意見を伺いました。
村田さん曰く、学生間の関係は悪くないとした上で、「日韓関係の悪化の原因に教育とメディアがあるのでは」という意見があったそう。中でも教育は受験のために勉強するものになっていて、客観的な教育を受けた上で、学生が考えられる体験が必要とお話してくれました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、2つのニュースを取り上げました。
まずは、「台風10号で交通混乱、余波続く」。
週末にかけて超大型台風の西日本縦断により大きな影響がありました。帰省ラッシュが始まっている東京駅から田中正史記者が帰ってこられた方にお話を聞くと「大阪は楽しかったけど、やっぱり台風が・・・」と気苦労した様子も伺えました。
続いては、「暑い? くさい? 危ないんじゃない!? オリンピック会場は大丈夫?」
現在、競技会場を使ったプレ大会が行われていますが、その中で様々な問題も浮上中。今日は、細木美知代記者が、お台場海浜公園から中継しました。
お台場海浜公園はトライアスロンの会場となっているのですが、なんと11日に行われたオープンウォータースイミングで「くさい!」というにおい問題が起こりました。
トライアスロンのプレ大会では苦情はなく、細木記者もいける限り近づいて水質をチェックしましたが、中はにごっていて見えませんがにおいは気にならなかったそうです。
においの原因は、大雨で大腸菌が流れ込むからとも言われていますが、天候などで水質が左右される中、大会委員会がどのような対策をとるのかも注目が集まります。
『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。
7月27日の土用丑の日、ファミリーマートがウナギを予約制にしたところ利益が7割増加したというニュースを紹介。フードロスの観点や、食べたい人がちゃんと食べられるという点でもコンビニ業界の新しいスタンダードとして予約制が浸透しそうです。
経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「幽霊の正体は」。
今回は怪談話・・・ではなく、「幽霊って正体がわからないから怖いけど、わかれば安心するよね」という心理をお金に当てはめてお話してくださいました。
お金の怖いといえば、ひとつに「介護資金」。生命保険文化センターのアンケートによると、介護資金はひとりどのくらい? という質問に「3000万円」という回答があったそうですが、実際に介護をした方に介護はいくらかかりましたか? と質問したところ「500万円」という回答がありました。この差が所謂「幽霊」で、想像と現実の差で必要以上に不安になったり、おびえているので、きちんとかかるお金を知ることが大切だそうです。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。取り上げたのは「トライアスロン」です。
現在、プレ大会が行われていますが、やはり気になるのは暑さ対策! 運営側は、体を冷やすミストや好きなタイミングでコーチから水分補給を受けられるようにしたり、またランの距離を半分の5キロにするなど、様々な対策を講じています。23位の高橋侑子選手は、練習後に38~40度のお湯につかって暑さに慣れる練習をしているそうで、選手のみなさんも前向きに特訓に取り組んでいるようです。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
何かと話題のNHKから国民を守る党の新幹事長に上杉隆氏が就任。国会で記者会見の模様を岡田紀子記者が伝えてくれました。荻原さんは「どんな人を集めて、何をするのか。ここをはっきりさせてほしい」と今後について語りました。
今日の『世の中SAKIDORI』は、時代の最先端を行く様々なジャンルの方にお話を伺う「一美が訊く」。
今日は、製硯師の青栁貴史さんにお話を伺います。青栁さんは、硯の石探しから、製作、復元、修理、販売まで手掛ける硯のスペシャリスト!
石探しのために中国まで頻繁に足を運ぶそうで、今では山を見るだけで「硯になる・ならない」が判別できるそうです。そのために山のムード・表情をじっくり見ることが大切なんだとか。一般の方にはなかなか感じることのできない石の声と真摯に向き合う青栁さんの姿勢には驚かされるばかりでした。
硯を小さな建築物として扱っており、体に抱いてみたり、手のひらに転がしたりみたりと肌感を大事にしながら設計をしているそうです。
そんな、石に並々ならぬ愛情を持つ青栁さん! 実は月の石を削ってなめたこともあるそうで、気になるそのお味は・・・なんと「きなこ味」!! 一美さんも興味津々でした。
今後も、100年、200年と使われるために硯を作っていきたいと熱い想いを語ってくださいました。
そして、収録後、青栁さんから書道セットが届いたので、久しぶりの習字。
学生以来の体験に懐かしく思いながら、習字に目覚めそうな一美さんでした。
【今日の1曲】 ひどく暑かった日のラブソング / 爆風スランプ
今週もお聞き頂き、ありがとうございました!