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福島で実る晩三吉梨
東日本大震災と福島第1原発事故からもうすぐ8年。被災した自治体、それぞれに課題を抱える中、番組では、福島に絞って、現状をお伝えします。
写真は、果樹王国・福島で梨農園を営む阿部哲也さん。原発事故前、年間900万円前後あった売上げが、今もなお600~700万円程度までしか回復していないそう。
果樹畑は、表土をはぎ取ってしまうと、果実が育たなくなるため、いわゆる除染ができず、山砂を盛り土する「客土」を行って、線量を減らしてきた。
今でも「福島産ですけど、よろしければどうぞ」という商売を余儀なくされている。そんな阿部さんは、3800人の原告団とともに東電を相手取り二審で損賠訴訟を戦っている。
3月11日(月)は、斉藤一美アナが飯館村、吉田涙子記者がいわき市から登場。阿部さんが丹精を込めて育てた「晩三吉梨」(おくさんきちなし⇒めっちゃうまい!)も番組をお聴きの皆さんにプレゼントする予定。
私自身、小4生のとき、集中豪雨で自宅が土砂崩れによって全壊し被災生活を送った経験があるので、地べたから原発事故8年の現在地を伝えたいと思っている。
番組責任者 清水克彦