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第323回:交番襲撃事件から一夜。中継を繋いで
今日は番組冒頭から、昨日おこった富山市での交番襲撃事件について続報をお伝えしたSAKIDORI!です。現場である富山市で竹田有里記者が取材中。詳しく『きょうのナマチュウ』で取り上げました。
今日まず最初のコーナー『ニュースオフサイド』では、世界へと拡がりを見せている貿易摩擦。トランプ大統領が仕掛ける貿易戦争で日本はどうなるのかをサキドリ!
お話を伺ったのは、GATT事務局やEU日本政府代表部での勤務経験もある慶應義塾大学の渡邊頼純教授。トランプ大統領の制裁関税はアメリカの自動車産業や労働者を保護するということにはまったく繋がらないし、アメリカ自身の首を絞める方へ行ってしまっている。日本からの自動車にも25%の関税がかかる恐れについては「とんでもない話!」とおっしゃっていました。
アメリカが日本から輸入する自動車に高い関税をかけるというのは理にかなっているのか?清水克彦デスクが説明。ではこの先、私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのかを、細木美知代記者が三菱UFJモルガンスタンレー証券景気循環研究所の宮嵜浩さんに伺いました。
アメリカ向けの自動車を作ってきた日本の自動車メーカー、そこで働く人たちへの影響としては、最悪の場合、日本の雇用が削減されるリスクが。GDP試算もマイナスの影響、決して無視は出来ない数字が出ています。
日本は世界中に自動車を輸出する輸出大国、中国やカナダなどを巻き込んだ世界的な貿易取引の縮小によっては日本経済全体の縮小・株価の下落も考え得るとのことでした。
『きょうのナマチュウ』 富山市での交番襲撃事件、警察官の拳銃の携帯方法にまで一石を投じた今回の事件、富山市で取材中の竹田有里記者を結んでお伝えしました。
近隣住民の方々の「まさかこんなところで...」という言葉からも伝わる通り、本当に平穏な街だそうです。
画像を見ると規制は緩和されていますが、ブルーシートと献花台が目に飛び込んできます。竹田記者の取材では、島津容疑者は拳銃を奪った後、小学校に行く前に、途中、住人の家の敷地に隠れているところを目撃されているそうです。
小学校は現場検証のため臨時休校、明日は保護者が付き添う形でという対応をとっています。
事件の概要、警察庁の再発防止策について伝えてくれたのは、西村志野記者。これまでも奪われにくい作りにしていた拳銃入れをさらに改良するとのこと。
事件の背景を犯罪心理学の観点から考えるとどうなのか? お電話を繋いだのは、東京未来大学こども心理学部長で犯罪心理学が専門の出口保行教授。容疑者に悪評がないこととその人が持っている心の闇は別問題で、不満に対してどう意思表示をするのかは人によって違う。なぜ交番を襲撃したのかが1番気になるとお話してくださいました。
コメンテーターの古谷さんは「計画的に見えるけど、ものすごく非合理的な行動だと思える。やるんだったら、交番じゃなくて銃器店のほうが弾だってたくさんある。」
島津容疑者は駆け付けた警官に撃たれて重体のため、動機などまだまだ謎のままです。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』でお伝えしたのは、コカインとアヘンの生産が過去最高を記録したというニュースです。依然として麻薬組織の勢力が強いコロンビアや、政情不安により政府の統制が及びにくくなっているアフガニスタンでの生産量増加が背景にあるということです。
コメンテーターは文筆家の古谷経衡さん。今日の『オピニオン』では、「Hagex」名義でブログを運営し人気だった、福岡市のITセミナー講師の岡本顕一郎さんが刺殺された事件をピックアップ。
殺人容疑などで逮捕された松本英光容疑者がネット上でのいわゆる「荒らし」を繰り返し、被害者の岡本さんから注意を受けたことで恨んで犯行に及んだとのことですが、古谷さんは「Hagex」さんも2002年からやってきたブログサービス「はてなブログ」というものが、いかに読み手のレベルも高く、いかにネットの中で言論的オアシスだったかを説明し、「待ち伏せして殺すなんてこんな無知性な、こんな動物的な、はてなブログとは真逆の犯罪が起きちゃうなんて...」と、事件概要だけでは読み取れない今回の事件の根深い背景について語り下ろしてくださいました。
『SAKIDORIスポーツ』は飯塚治アナウンサーが、アメリカツアー女子ゴルフ 畑岡奈紗、日本勢最年少優勝の話題を取り上げました。19歳5か月、2位に6打差をつけ、通算21アンダーでぶっちぎりの史上最年少優勝を果たしました!
「来週のメジャー大会も頑張りたい!」とコメントしており、28日から始まる全米プロ選手権にも注目が集まります。
『ニュースパレードアネックス』東京都が独自に制定を目指してきた受動喫煙防止条例案が、都議会の本会議で可決、成立しました。この防止条例、国の健康増進法改正案よりも厳しい規制ということで、世界水準から見ればもっともっと厳しいところもあるが、反対の方々が多いのも事実。
東京都庁で取材している伊藤佳子記者に繋ぎ、小池都知事の音声も交えてお伝えしました。
『SAKIDORIクリニック』では、本郷赤門前クリニック院長で医学博士 吉田たかよし先生が、「W杯サッカーの応援で病気とケガが増加する」という、気になるお話をして下さいました。サッカーのような集団で戦う競技は、熱狂して応援すると、試合で勝った時、男性ホルモンのテストステロンが増えるという調査結果が! テストステロンは、支配欲の暴走や過剰な自信などを引き起こすため、脳は本能的に危ないことをするかもしれないのだそう。皆さん、そのあたりを踏まえて、日本代表を安全に応援しましょう!
【今日の1曲】 星のかけらを探しに行こう Again/福耳