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第276回:南北首脳会談を前に
まず『ニュースオフサイド』で取り上げたのは、今週金曜・27日に開催される韓国と北朝鮮による「南北首脳会談」の焦点について。
北朝鮮政治が専門の慶應義塾大学の磯崎敦仁准教授は、今月21日から核実験とICBMの発射実験を中止し、プンゲリの核実験場を廃棄することを決定したことについて、「アメリカに本気度を見せた」と指摘。「南北首脳会談は米朝首脳会談の前哨戦。アメリカに対してやる気があることを示す狙いがあった」とのことでした。
清水克彦デスクは、北朝鮮の決定に対する日本、G7の反応などを解説。ワシントン在住のジャーナリスト、笹栗実根さんは、アメリカ・トランプ政権とアメリカメディアの反応「トランプ大統領が歓迎の声明を発表する一方、アメリカのメディアは懐疑的な見方を示している」を紹介して下さいました。
韓国国内での反応についてはソウル大学専任研究員の吉方べきさんに聞きました。「韓国政府は北朝鮮が非核化への意思を示したものとみているが、世論では額面通りには受け止められないという慎重な意見もある」そうです。
『きょうのナマチュウ』は「本当に島にいるのか、脱走受刑者の捜索続く」。22日で発生から半月がたった、愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から、受刑者の平尾龍磨容疑者が脱走した事件。
まずは西村志野記者がスタジオで、脱走からの半月を整理。ここ10日間ほどは有力な情報がない状態です。お電話を繋いだのは、向島で取材中の南海放送報道部、荻山和林記者。
警察は460人態勢で空き家を中心に捜索。島の外に出た形跡がないため、警察は今も容疑者が向島にいるとみていると伝えてくれました。
東京未来大学こども心理学部長で犯罪心理学が専門の出口保行教授には、逃走を続ける平尾容疑者の心理状態についてお話して頂きました。「逃走してすぐは興奮状態で気にならなかったことも今はかなり疲弊して、追い詰められている。食べ物、水分の調達が心配事のひとつになっているのではないか。人間は疲れてくると慎重さが欠けてくるので、これが短所になる。」とのこと。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』では、「飛行機の国際線の出入国スタンプ省略」のニュースを取り上げました。出入国の際にパスポートに押されるスタンプ"証印"が、審査時間の短縮のために各国の空港で省略されています。日本でもゲート利用者の"証印"は省略が一般的になってきていますが、「旅の記念がなくなるのはさびしい」という声も。
一美キャスターも、「パスポートに押されたものをあとで見るのが好きなのに...」と残念そうでしたね。気持ちわかります。
月曜コメンテーター、健康社会学者の河合薫さんが語り下ろした今日の『オピニオン』は「残念なエリートとピーターの法則」。アメリカの階層社会学者のピーター博士の説いた法則 【組織に属するその全員が自己能力を進展させ続けなければ、組織はいずれ無能化するという法則】 から、個人に問題がなくても社会のヒエラルキーを登っていくにつれ、社会的地位が自分の価値だと勘違いをし始めてしまう、残念なエリートについてお話して下さいました。
ここ最近の官僚の問題なども、発売されたばかりの河合さんのご本『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実 』の中に、読み解けてしまう項目がたくさん!
『SAKIDORIスポーツ』は砂山圭大郎アナウンサーがお伝えしたのは、今月の29日から始まる卓球の世界選手権の話題。卓球の世界選手権は奇数年が個人戦で、偶数年が団体戦となるのだそう。男女代表5人ずつ選んで、その中から3人がシングルスの試合をするというちょっと変わった仕組みになっています。
熾烈な代表争いのなか、若い力・長崎美柚選手についても紹介してくれました。
『ニュースパレードアネックス』 財務省・福田事務次官によるセクハラ疑惑をめぐり、野党6党が財務省の担当者を呼んで行った合同ヒアリング。取材した奥山拓也記者が、今日のヒアリングの内容などをまとめて国会から中継レポートしてくれました。
放送作家でコラムニストの山田美保子さんがお送りする『芸能アラカルト』では、メディアで働く女性のセクハラ対策 について語って頂きました。昔は女性も「こういうマスメディア業界にいるんだから仕方ないか」と容認してた部分があった。そういう(セクハラみたいな)言動をうまいことかわして仕事するのが、"デキる女"みたいな。でもそういう時代ではもうないんです。時代は変わった!下ネタが業界の潤滑油とかっていうのはもう古いんだってことを分からないと。」と、長年この業界にいる美保子さんだからこそのお話。
話は変わりますが、『女性セブン』5月3日号の美保子さんの書かれた「新しい地図」に関する特集記事に、一美キャスターも載ってます!ご覧になってみて下さい。
【今日の1曲】 うまく言えないけど/TO BE CONTINUED