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夜間定時制高校の存続を!
今日、東京都の教育委員会で
大田区にある雪谷高校の定時制が
来年度の募集を停止することに決まりました。
都立高校の夜間定時制でなぜ今
廃止の動きが進んでいるのか。
今日はナマチュウのコーナーで
夜間定時制の存続を訴えて活動している
佐藤洋史さんにお話を伺いました。
佐藤さんは元高校教師。
11年前に定年退職されるまで、
4つの都立高校で教鞭を取られました。
定時制を受け持ったことはないそうですが、
定時制に通う生徒や先生たちと接するうちに
必要性を強く感じ3年前から活動をされています。
夜間定時制が減ると、
自宅や勤務先から遠い別の夜間定時制に通わなければならない生徒も出てきます。
その影響は、
交通費や通学時間の問題以上に
精神的な問題が大きいといいます。
様々な事情を抱えながらも、
せっかく芽生えた学ぶ意欲。
その意欲を削ぐことにつながってしまうのではないかと心配されていました。
教育委員会が示すデータでは、
確かに夜間定時制の生徒数は減少傾向にあります。
しかし「受け入れてくれる窓口がいつでも開かれている‼︎」
そんな風に思える心の支えの方が大きいんですと、
佐藤さんは話していました。
来年には別の都立高校でも、
夜間定時制の受け入れを停止する計画が合わせて
今日の教育委員会で発表されました。
「思っているより早く廃止の流れが進むかもしれない...」
そう悔しさを滲ませていた佐藤さんの表情が印象的でした。
細木美知代