斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
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  • 院生は苦しくも楽しい

     通常国会はとっくに閉幕したのに、やれ閉会中審査だ、蓮舫代表辞意表明に稲田防衛大臣辞任だと政治のニュース一色だ。
     何歳ぐらいからだろうか。「こっちも勉強しないと、政治の動きの速さや複雑さに付いていけない」と感じ始めたのは。

     
     職場以外で人脈を作りたいと思ったこともあって、46歳になって大学院の修士課程(正確には専門職学位課程)、そして52歳になって博士後期課程の門を叩いた。(これを俗に入院と言うらしい)。上の写真は博士1年目の金沢夏季合宿でのものだ。


     オジサンになっての手習いはきついものだ。入学金を振り込もうとすれば、銀行員に「お子さまのですか?おめでとうございます」と言われ、入学式や学位授与式では保護者席へと案内される。新幹線に学割で乗れば疑われ、宴席では年下の教授が放つ難解な理論に、わかったフリもしなくちゃいけない。
     それでも、私の場合、専攻が政治学や公共経営学なので、同窓生の中に官僚や現職の議員、NPOの代表ら友人ができ、仕事に生かされているのはありがたい限りだ。


     問題は仕事との両立。早稲田の修士時代は、参院選の直前にもかかわらず、6単位欲しさに佐賀の唐津での合宿ゼミに参加。今夏、甲子園に出場する早稲田佐賀高を核にした唐津市の活性化策をまとめなければならなくなった。当時の上司のOKがあったればこそ、である。
     今は京大の博士課程に在籍しているが、中国人などインバウンドの外国人観光客がウジャウジャいる京都くんだりまで行きたくて行ったわけじゃない。東京の志望校からはことごとく、「職場から3年間研究に専念させるという文書をもらってこい」と言われたから・・・。


     SAKIDORIが始まって日々の仕事に追われているため、研究して論文を書くなんて余裕は皆無。よって、1年間休学して番組制作にいそしんでいる状態。


     それでも私は番組をお聴きの皆さんやスタッフに学び直しを勧めたい。何といっても、いい歳になってから誰かに罵倒される機会が得られるのがいい。謙虚になれる。そして業界以外に人の輪が広がるのもいい。写真(旧制石川四高=今の金沢大学)のような滅多に入れないところで学べたり、ホントはバカなのに、「すご~い、オジサン、京大生?」などと言われて合コンでも人気だったりする。


     そりゃあお金はそこそこかかる。ただ時間は、スーツケースと同じで、適当に生活しているとすぐに空きがなくなるものの、きちんと整理して行動すればスペースを捻出できるものだ。さあ、どうでしょう? 夏以降、大学院入試が始まるので検討されてみては?(大学入試ほど難しくないよ~)

                              番組チーフプロデューサー 清水克彦

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