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12月4日(月)〜12月8日(金)
スペシャルウィーク特別企画 「邦丸黄門漫遊記 甲州デラックス パート2」をご紹介します。
12月4日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「偉大なる甲州」をご紹介します。
「カイ」と申しますのは、山と山に挟まれた土地、という意味。そんな地名の由来からもわかる通り、ここ甲州は山また山、標高も高く、古くは隣村と行き来するのも大変な場所でした。そのため、現在でも、各地に独自の文化が色濃く残っています。奈良時代には、このあたりで牧畜が盛んとなり、とくに馬の産地として知られ、「甲斐の黒駒」、つまり甲州で育った黒い馬は都でも名高いブランドだったとか。黒駒…と聞いて思い出すのが、清水次郎長のライバルで、甲州を根城に活躍した侠客・黒駒の勝蔵。そう、あの親分さんは、古くからの地元の名産を、ニックネームにしていたというわけなんです。しかし、甲州が生んだ最大のヒーローといえば、やはり、この方ということになるでしょう。
「早きこと風の如く…」
そう、甲州最大の英雄といえば、武田信玄。1521年(大永(だいえい)元年)に生まれた信玄は、弱冠二十歳で甲斐の領主となり、名前を売り出します。上杉謙信とのライバル関係、武田騎馬軍団の優秀さなど、戦のことばかりクローズアップされがちですが、実は笛吹川の治水を行ったり、道路を整備したり、また法律を制定するなど、政治家としての手腕も超一流。今回の旅で思い知らされたのは、山国・甲州の豊かさでしたが、そんな豊かな風土の礎を築いたのが信玄だったというわけ。現在も、信玄公が甲斐の国でずっとヒーローであり続けるのも、なんとなくわかるような気がいたします。
12月5日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「旅立ち」をご紹介します。
山梨といえば、なんといってもブドウ、そしてワインをいの一番に連想する方も多いと思いますが、今回の旅で、そんなブドウ文化、ワイン文化が、この地にしっかり根付いていることを思い知らされました。甲州の豊かな恵み、いよいよ明日からじっくりと、ご紹介して参ります。
12月6日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「煮貝」をご紹介します。
去年8月にも取り上げて、本当にたくさんのご応募をいただきました「アワビの煮貝」。海のない甲州ならではの、とっておきの海の幸。今回も堪能させていただきました。煮貝といえばこちら、「かいや」、加藤房明(ふさあき)社長にお話を伺いました。
1年3ヶ月ぶりに食べさせていただきましたが、本当に美味。駿河湾で取ったアワビを醤油の樽につけ込んで甲斐の国へ。その昔は馬の背中に揺られて味がしみこみ、甲府に着くころには極上の美味に仕上がっていたという煮貝。なかなか自分で買おうという気にはなれない超高級品、おせち料理にもぴったりです。
12月7日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「甲州ワイン」をご紹介します。
甲州名産…といえば、いの一番に名前が挙がるのがブドウ。育っていく間に雨が少なく、昼と夜の温度差が大きい、そして土壌の水はけがいい…と、これがブドウ栽培に適した気候なのですが、山梨は正にこの条件にぴったり。鎌倉時代には、既にブドウが作られていたようです。そして、ワイン栽培が始まったのは、明治の初め頃ですから、こちらも百三十年以上の歴史を誇っています。もう伝統産業といってもおかしくありませんよね。
そんなワインどころ山梨でも、この酒造あり…と名高いのが、石和にございます、1952年(昭和27年)創業の、「モンデ酒造」です。「モンデ」という名前は、あの有名な「モンド・セレクション」で入賞したことにちなんで、つけられたものなんだそうです。工場をのんびりと見学いたしました後、ようやくワインと対面。ワインアドバイザーの、とってもキュートなお姉様、サトウ・ユミさんにお話を伺いました。
お話を伺ったのは、試飲場の片隅でしたが、次から次へと観光バスが到着してお客さんがひっきりなし。部屋の中にはワインやリキュールの香りが一杯に満ちて、我々一同、とても幸福な気分になった取材でございました。本場フランスにも決して負けない国産ワインの底力、皆様、ぜひ味わってみてください。
12月8日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、湯村温泉「柳屋」をご紹介します。
二十万都市・甲府の街のすぐお隣に、こんなにくつろげる温泉があったとは、本当に驚かされました。特急あずさに乗れば新宿から1時間半、タクシーに乗れば、ものの10分もあれば着いてしまいます。弘法大師、空海上人が開いたという由緒正しい温泉、湯村、この季節は、昇仙峡の紅葉見物のお客様で、大変賑わっております。温泉にの〜んびりつかった後、女将の岡マキ子さんにお話を伺いました。
朝、出発を待つ間、柳屋さんのロビーには、黄門さまの扮装をした我々一行のほか、野球教室のため帰省されていた前のジャイアンツ監督、堀内恒夫さんご一行もユニフォーム姿でくつろいでいらして、右に黄門さま、左にジャイアンツ…という、温泉場らしからぬ風情を醸し出していたのでした。このくつろぎの宿、ゆったりとした時間が流れる「柳屋」さんは、2階建て、全部で28のこぢんまりとした宿ですが敷地は広く、すべての部屋から大きな池のある中庭を見渡せます。交通も便利、のんびり過ごすには絶好のお宿ですよ。
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