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10月16日(月)〜10月20日(金)
スペシャルウィーク特別企画 「邦丸黄門漫遊記 ごくらく栃木の旅」をご紹介します。
10月16日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「白根ハイム」をご紹介します。
ワゴン車ごぜんさま号 上州温泉巡り、手始めは「尻焼温泉」。関越道渋川伊香保インターを降りて、ひたすら西へ、山の中へと進んだ「六合村」にある温泉です。尻焼は、「お尻を焼く」、ちょっと面白い名前ですよね。実はこの温泉、川の中から湧き出しています。裸になって、川につかると、お尻の下から熱いお湯が出てくる。正に、お尻が焼けるようだ…というところからついた名前なんだそうで、我々邦丸黄門一行も、早速スッポンポンになり、周囲から丸見えの川にザブーン!
そして今宵の宿は、ここから車でおよそ3分の「白根ハイム」。ご夫婦二人だけでやってらっしゃる小さな宿ですが、ここが本当に素晴らしい。温泉は白根山の絶景が見える内風呂、そして露天風呂、もちろんお湯は源泉かけ流し。そして料理がまた凄い。往復4時間かけて汲んでくる名水を使った豆腐、こちら通常の4倍もの大豆を使っています。さらに手作りコンニャク、自家製の野菜、何から何まで「ンまい!」の一言しか出て参りません。ご主人、中村善弘さんにお話を伺いました。
こんなに気持ちのいい時間の流れる宿、日本広しといえども、そうそうあるもんじゃございません。何よりも吉田拓郎の大ファンで、先日のつま恋コンサートにも出かけたというご主人、興が乗ればギターを取り出して、フォークソングのリクエストに応えてくれたりもします。
10月17日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「ホテル高松」をご紹介します。
大小様々な温泉がそこかしこから湧き出てくる、湯どころ、上州。その中でも歴史と伝統、そして規模において、おそらくナンバーワンに位置するのが天下の名湯「草津温泉」。町に一歩入るとどこからともなく硫黄の香りが漂い、体も心もホンワカと暖かくなってくるのが「草津」です。この温泉を発見したのは、鎌倉幕府を開いた源頼朝だと言われており、その後、戦国時代には、戦で傷ついた武将たちが体を休める場所として有名に。江戸時代には、八代将軍吉宗がここから温泉を取り寄せる、なんてこともあったんだそうです。明治になると、ドイツ人医師ベルツ博士がこの地に魅せられ、温泉成分を研究し、また私財を投じてクアハウスを建てるなど、世界に向けてその魅力をアピールしたという、たいへん由緒正しい温泉でございます。
本日のお宿は、その草津の中でも、くつろげることでは天下一品、湯畑から歩いてすぐというロケーションも魅力的な、「ホテル高松」。美人若女将、山本陽子さんにお話を伺いました。
もちろん草津ですから源泉かけ流しの温泉、広々とした大浴場、露天風呂は最高です。草津温泉オリジナルの、資生堂とタイアップした、この泉質にぴったりのシャンプー&リンスも、お勧めです。そしてお食事も、ダイニングやお座敷、部屋食など、ニーズに合わせて摂ることができるのがうれしいところ。もちろん草津の中心部ですから、外湯めぐりや、湯もみショウの見物など、観光にもとても便利な宿です。でも、一番の見どころは…若女将、山本陽子さんの眩しすぎる笑顔かもしれません!
10月18日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、伊香保温泉「如心の里 ひびき野」をご紹介します。
連日、上州の名だたる温泉をご紹介しておりますが、本日の目的地は伊香保温泉。榛名山の麓、標高700mに広がる由緒ある温泉場です。古くは万葉集や古今和歌集にも登場し、温泉街が形作られてからでも四百年ほどの歴史があるという、情緒たっぷりの伊香保温泉。有名なのは、長さ300メートル、およそ360段続く石段で、浴衣に着替え、丹前を羽織ってこの石段を歩くと、これぞ温泉…という、そんな気分に浸れる場所です。
さて、本日お邪魔いたします「如心の里 ひびき野」は、この石段からは少々奥まった場所にございます、本当に落ち着いた雰囲気のお宿。「如心の里」の「如心」とは、女へんに口、それに心と書いて「じょしん」と読みますが、表千家 織田有楽齋の茶室「如庵」から一字を頂いたもので、飾らない心で、「無」の時を過ごしていただきたい。そして「ひびき野」は、音がなくても心が伝わる、そんな宿にしたい…という願いを込めてつけられんだそうです。一万五千坪に及ぶ庭園も、それは見事な眺めです。
浴槽に使われているのは「高野槙」、偶然ですが、先頃お生まれになった悠仁さまの「おしるし」に選ばれた、あの木なんだそうですよ。これからの季節は、毎日のように紅葉が進んでいくのがそれは見事な眺めだというこちらのお宿ですが、女将さんは、前回、栃木編でご紹介した塩原温泉、田中屋の女将さんと仲良しなんだそうです。そう言われてみると、どちらの旅館も、隅々まで心遣いが行き届いて、本当に心地よい宿。いい温泉、美人女将、すばらしい眺め、そして心の底からくつろげる時間が、ここにあります。
10月19日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、四万温泉「四万やまぐち館」をご紹介します。
上州を代表する四大温泉郷といえば、草津、伊香保、水上、そして本日ご紹介いたします、四万温泉。「しま」という字は、漢数字で「四万」と書きます。こちらも、他の温泉に負けず劣らず、古〜い歴史を誇る温泉郷でございまして…今からおよそ千年ほど前、大江山で鬼退治をした源頼光(みなもとのよりみつ)の四天王の一人、碓氷貞光(うすいさだみつ)が、越後から上州へ旅の途中、この辺りを通りかかった。碓氷さん、大変、信心深いお方でしたので、夜も一心不乱にお経を唱えていらしたんだそうです。すると夜も更けてきた頃、夢枕に一人の子供が現れまして、「素晴らしいお経なので感心しました。ご褒美に、四万もの病気に効く霊泉を授けましょう。私は、この山の霊です」と、消えていった。貞光が、目覚めて外に出てみると、そこにはコンコンと温泉が湧き出していた…という次第。このお湯、実際、つかれば肌がツルツルになり、飲めば胃腸病やフツカヨイに効能があると言われております。
さて、本日のお宿は「四万やまぐち館」。江戸時代からおよそ三百年もの歴史を誇るという老舗旅館で、その昔、大洪水から館を守ってくれたという、ありがたい大岩に「南無妙法蓮華経」とお題目を刻んだ、その名も「お題目大露天風呂」が名物です。支配人、佐藤東彦(はるひこ)さんにお話を伺いました。
眺めの見事な二つの露天風呂、四季おりおりの旬の食材を使ったお料理はもちろん、残念ながらこの日はいらっしゃいませんでしたが、名物女将が毎晩のように演じる「紙芝居」や、従業員の皆さんによる太鼓の実演も大評判の楽しい宿です。
10月20日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、老神温泉「仙郷」をご紹介します。
「夏がく〜れば、思い出す〜」…というわけで、ワゴン車ごぜんさま号・上州とびきり紀行、今回の旅の最終目的地は尾瀬の玄関口、老神温泉。片品川の両側に広がる情緒たっぷりの温泉街です。「老神」、「老人」の「老」に、「神様」の「神」と書いて、「おいがみ」。お年寄りの神様の事かと思うと、さにあらず。その昔、群馬・赤城山の神様である大蛇と、栃木、日光二荒山(ふたらさん)の神様・大ムカデが、雌雄を決すべく戦いました。大蛇と大ムカデの死闘、いったいどんな様子だったのか、ちょっと見てみたい気もいたしますが、ともかく最初の対戦では群馬県代表の大蛇が、大ムカデに敗れ、深手を負ってこのあたりまで逃れてきた。大蛇の神様、はやる気持ちを抑えつつ、この地の温泉でじっくり養生し、ついには大ムカデとリターンマッチを戦い、見事に日光へと追い返した。神様を「追い返した」温泉だから「おいがみ」温泉、と、まあ、こういう由来があるそうでございます。
そんな神世からの言い伝えにふさわしく、趣きのあるここ老神温泉の中でも、これまた飛び抜けてしっとりと落ち着ける宿が、本日ご紹介する、「仙人」の「仙」に、ふるさと、郷里の「郷」と書いて「仙郷」。以前は温泉街の中で営業していたそうですが、もっと落ち着ける宿にしたいという願いから、温泉街から外れた、ゆったりとした敷地に引っ越してきたといいますからハンパじゃありません。扉を開けると妙なるお香が漂い、和紙を使った間接照明が独特のムードを醸し出す、正にオトナの隠れ家的旅館です。女将さん、金子多位子さんにお話を伺いました。
これからの季節は、露天風呂からイロハモミジの幻想的な紅葉がじっくり楽しめるというこちらのお宿、ああ、また行きたくなってきちゃいました!
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