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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT
4月10日(月)〜4月6日(木)今週のテーマは、 スペシャルウィーク特別企画「邦丸黄門漫遊記 箱根・伊豆・熱海極楽トライアングル 夢の旅」をご紹介します。

4月10日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、箱根の名湯「湯本富士屋ホテル」をご紹介します。

風光明媚な南伊豆で旬の魚介類を堪能した「ごぜんさま号」のくにまる黄門一行は、今度は箱根へと車を飛ばします。目指すは、おなじみ小田急ロマンスカーの終点、箱根湯本。駅前から、駅伝でおなじみのルートに沿って、数多くの温泉旅館や土産物屋さんが軒を連ねていますが、お邪魔いたしますのは、湯本駅にほど近い、極上のリゾート・
ホテル、湯本富士屋ホテル。

箱根一の歴史と格式を誇る、宮ノ下の富士屋ホテルともちろん同じ系列ですから、館内の設備もサービスも、実に
ゴージャス、くつろげます。スペースシャトル、ディスカバリーの乗組員ご一行も、プライベートで訪れたというこちらのホテル、特設エレベーターを使えば湯本の駅からほんの3分と、立地条件も最高、家族で訪れるにはいいですね。湯本富士屋ホテル、越地さんにお話を伺いました。

この湯本富士屋ホテルから歩いて15分ほどの所に、「早雲寺」という古いお寺があります。このお寺は、戦国武将の北条早雲の遺言によって、二代目の氏綱が建立したもので、湯本一帯はもともと、氏綱によりこの早雲寺に寄進された土地でした。境内にはこんもりと緑が生い茂り、温泉街の雑踏を一時忘れ、のんびりできる空間が広がっています。箱根湯本を訪れたら、ぜひ足を運んでみてください。



4月11日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、仙石原「マウントビュー箱根」をご紹介します。

箱根、宮ノ下から早川に沿って国道138号線を進んでいくと、やがて見えてくるのが仙石原。
標高650mから700mにかけて広がる、実にだだっ広い草原です。名前の由来は、源頼朝が、この雄大な眺めを
見て、「ここで稲を植えれば、千石もの米が取れるであろう」と言ったことなんだそうです。

確かに、ゴツゴツした山が続く箱根にしては、見渡す限りススキの野原が広がるこの仙石原は、ちょっと珍しい眺め。芦ノ湖から流れ出す早川に沿っては湿原が広がり、このあたりにはモウセンゴケなど珍しい植物も多く、「仙石原湿原植物群落」として、国の天然記念物にも指定されています。
お邪魔しますのは、この仙石原でも、とりわけ眺めのよいことで知られる「マウントビュー箱根」。体の芯から温まる
硫黄泉と、ヘルシーな料理が自慢です。女将さん、勝俣洋子さんに、お話を伺いました。

仙石原には、ヴェネチアン・ガラスを展示したガラスの森や、湿原の植物が見られる湿生花園など、いろいろ見どころがありますが、面白いのが「星の王子様ミュージアム」。…といっても、三遊亭円楽師匠とは無関係で、フランスの
名作文学「星の王子様」と、その作者であり、飛行機事故で亡くなったサン・テグジュペリの生涯を辿る、とてもオシャレな博物館なんです。



4月12日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、熱海「みかんの木」をご紹介します。

ワゴン車「ごぜんさま」号のくにまる黄門一行、箱根から十国峠を越えて、熱海へと入ってきました。
「熱い海」と書いて、あたみ。地名の由来は、文字通り、海の中から熱湯が吹き出していたことなんだそうで、これが
発見されたのが、仁賢(にんけん)天皇の時代と言いますから、今から千四百年以上も昔のこと、大変歴史のある
温泉場です。

平安時代以来、数多くの温泉が開かれ、鎌倉以降は武将たちの湯治場として栄えました。かの徳川家康公も、
慶長2年(1597年)に熱海のお湯に浸かって以来すっかり気に入り、後に再び訪れて疲れを癒したとのこと。
お邪魔したのは、熱海駅からのんびり歩いて、およそ15分ほど、町中にある「ちょっとおしゃれな隠れ宿」「みかんの木」。宿の名前の由来は、こちらの先代が、植木職人でみかん畠を持っていたからなんだそうです。寺田さんにお話を伺いました。

ぶらっと歩いて海岸に出れば、「お宮の松」もすぐ近く。尾崎紅葉「金色夜叉」で、主人公の貫一・お宮の別れの場面。名セリフをご紹介しましょう。

 「来年の今月今夜になったならば、僕の涙で必ず月は曇らして見せる…」



4月13日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、弓が浜「○文」をご紹介します。

ワゴン車「ごぜんさま」号のくにまる黄門一行、続いての目的地は、南伊豆の弓が浜です。
「日本の渚百選」にも選ばれた美しい浜辺ですが、その絶景をどの部屋からも楽しめるのが、「○文」。この宿は、
今年の2月にオープンしたばかりで、まだ出来立てのほやほや、どこもかしこもピカピカに 光っていますが、特徴は何といっても、すべての部屋に露天風呂がついていること。目の前にはヤシの林が広がり、南国の風情を醸し出しています。専務取締役の村田文人さんに、お話を伺いました。

弓ヶ浜は、夏場は海水浴客で賑わいますが、それ以外の季節は、さほど観光客も多くなく、のんびりくつろげるスポット。早起きして1キロ以上も続く砂浜を散歩すれば、太平洋から昇ってくる朝日に、思わず息を飲むこと、間違いありませんよ。



4月14日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、熱海「大観荘」をご紹介します。

箱根、伊豆、熱海を縦横無尽に駆け巡り、悪者ならぬ温泉、そしてオイシイ名産品を懲らしめて回っている、くにまる黄門一行ですが、再び熱海へと立ち戻り、日本美術史上に燦然と輝く巨人、横山大観ゆかりの宿であります、
名旅館「大観荘」にやって来ました。

横山大観は、1868年(明治元年)水戸生まれ、東京美術学校、現在の東京芸術大学卒業。若くして頭角を現し、
日本美術院を創立。1958年(昭和33年)、89歳でその生涯を閉じるまで、精力的に活動を続けました。
この大観先生は、熱海・伊豆山に別荘を持っていましたが、近所にやはり別荘を持っていたのが、中山製鋼所の
創業者、中山悦治(えつじ)さんという方。「大観先生、よかったらウチにも遊びに来てください」と、近所のよしみで
声をかけたところ、この中山さんの別荘をことのほか気に入られて、しばしば泊りにいらっしゃるようになりました。

戦後、中山さんはこの別荘を旅館にすることに決めて、大観先生に「お名前を頂戴できませんか」と伺ったところ、
先生は「この眺めは雄大じゃ。いかにも大観の名にふさわしいのう」と快諾。晴れて、現在の旅館、大観荘が誕生したというわけです。
敷地は一万坪を越え、庭園は8千坪、贅を尽くした数寄屋造りの見事な建物、そしてもちろん大観の絵もあって、
イベントの際などには鑑賞も可能とのこと。



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