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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT
8月15日(月)〜8月19日(金)今週と来週のテーマはスペシャルウィーク特別企画「高原へいらっしゃ〜い 信州・甲州うまいものプレゼント!」の旅。
長野、そして山梨を特集します。


8月15日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
初日の今日は、「甲州・笛吹市」をご紹介します。

今回のグルメ旅、交通手段はワゴン車「ごぜんさま」号。
東京・四谷からまずは中央高速に乗って、甲斐の国へと向かいます。
最初の目的地は、去年十月、石和、御坂(みさか)など6つの町村が合併してできた新しい市、笛吹(ふえふき)市。
この地域を悠々と流れる笛吹川にちなんで名付けられました。
笛吹のうまいもの…といえば、桃。一宮御坂インターを降りてしばらく行くと、 そこかしこに「桃 直売所」の立て看板、車に乗っていてもあの甘〜い香りが漂ってきます。
毎年4月には、あたり一面が桃の花に包まれ、文字通り「桃源郷」の眺めが楽しめるんだそうです。
今回は、このあたりでもとびきりおいしい桃を作っている旧・一宮町(いちのみやちょう)の田辺農園にお邪魔しました。

桃の季節は、8月半ばで終わってしまいますが、これで終わるわけではありません。
収穫が終わるとすぐに「お礼肥」という、オカラなどからとった肥料を桃畑一面に撒き、
来年に向けた作業が始まります。
おいしい桃を作るには、一筋縄ではいかないのです。



8月16日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「甲州・中道町」をご紹介します。

一宮で桃をたらふく食べた後、ワゴン車「ごぜんさま」号は、再び中央道へ戻り、
次の甲府南インターで降りると、中道町(なかみちまち)へと向かいます。
1914年(大正3年)、この中道町に生まれたのが、「放浪の歌人」として名高い山崎方代(ほうだい)。
旅を愛し、酒を愛した方代は、自由な言葉遣いで数多くの歌を詠み、1985年(昭和60年)に亡くなった後も、 ますますその人気が高まっている歌人です。
一首、ご紹介しましょう。

「呑代(のみしろ)も かせがにゃなるめえし つれあいも 探さにゃあならないし」

独身の酒好きには、ぐっとくる歌ではないでしょうか。
酒…とくれば、欠かせないのがおいしい「つまみ」。実はここ中道町には、極上のつまみ「鮑の煮貝」のおいし〜いお店があるんです。

なぜ山国の甲州で、鮑の煮貝が名物になったのか?
本当のところは、よくわかっていないそうですが、一説によれば、
武田信玄率いる騎馬軍団の戦場食であり、信玄は駿河湾に鮑の養殖場を持っていたとか。
これが真実なら、武田の軍勢は、間違いなく日本一豪華な戦場食を食べていたことになりますが、真相はいかに?



8月17日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
本日は、「信州・諏訪市」をご紹介します。

甲州で極上の珍味「鮑の煮貝」をゲットしたワゴン車「ごぜんさま」号。
つまみの次はアルコールだ…と、中央道を北へ、酒どころ信州・諏訪へと向かいます。
諏訪は、信濃の国の一宮、諏訪大社の門前町。六年目ごとに行われる、山から大木を切り出す勇壮な祭「御柱(おんばしら)」や、諏訪湖を覆った氷が南北に割れる自然現象「お御渡(おみわたり)」などが知られています。
また、諏訪といえば「日本のスイス」として有名な土地。乾燥した空気と上質な水が、時計やオルゴールなどの精密機械にはうってつけなんです。
そして、この環境は微生物にとっても理想的なもの。スイスでおいしいチーズが生まれるように、ここ諏訪はおいしい酒、そして味噌の故郷です。
今回は17世紀からおよそ350年の歴史を誇る、清酒・真澄、そして極上の信州味噌の蔵元でもある、宮坂醸造の直営店、セラ真澄にお邪魔しました。



8月18日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「信州・飯田市」をご紹介します。

ワゴン車「ごぜんさま」号は、諏訪インターから中央道へ戻り、岡谷ジャンクションで長野道と分かれ、一路南へ。
目的地は伊那谷(いなだに)の南、飯田市。この飯田市のシンボルとなっているのが、リンゴの並木道です。
1947年(昭和22年)の大火で、市街地の4分の3を焼き尽くされるという悲劇に見舞われた飯田では、その悲劇を二度と繰り返さないために、市街地の中心部を東西、そして南北に貫く、幅25mの防火緑地帯道路2本を設けました。
そして、当時の校長先生のアイディアで、中学生たちがこの道路にリンゴの木を植え、世話をすることになったのです。 半世紀以上の時を経て今、リンゴ並木は見事に育ち、街に潤いをもたらしています。
そんな信州名物のリンゴですが、このおいしい果物を食べて育ったのが、「信州牛」。飯田でも評判の信州牛の名店、「肉のいちのせ」にお邪魔しました。

アルプスの麓、澄んだ空気と清らかな水に恵まれた環境で、一頭一頭丹精をこめて飼育された、きめ細かく、ほんのり甘い極上の牛肉です。



8月19日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、一泊目の宿「大町温泉郷」をご紹介します。

甲州で桃、鮑の煮貝。そして信州で味噌と酒、さらに極上の信州牛を味わった「ごぜんさま」号は、飯田から中央道を北へ、さらに長野道へ。
今宵の宿となる北アルプスの玄関口、大町温泉郷へと辿り着いた頃には、もう日もとっぷりと暮れていました。
ここ大町温泉郷は、1964年(昭和39年)、大町市街から黒部ダムへと通じる大町アルペンルート沿いに建設された、比較的歴史の新しい温泉。五龍岳(ごりゅうだけ)、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)、爺ヶ岳(じいがたけ)など名高い山々にチャレンジするアルピニストたちが明日の登山に備えて鋭気を養い、また山から降りた後の疲れを癒す名湯です。
温泉のすぐ脇を流れる鹿島川には、幻の魚、岩魚が遊び、夏には蛍が舞い踊る自然に恵まれたロケーション。
我々一行は、そんな大町温泉郷の中でも美しい風景が楽しめる、「ニュー河内屋」にお邪魔しました。

一家揃って命の洗濯、ぜひ大町温泉郷のゆったりした雰囲気をお楽しみください。
ここからさらに足を伸ばせば、一時間ほどで、あの石原裕次郎さん主演の映画「黒部の太陽」で有名になった黒部ダムも見学できます。



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