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ロンドンブーツ1号2号の田村淳がリスナーを代表して
世の中の「?」や本当の話に楽しく迫ります!

February 07, 2010 10:33 PM

スタッフ日記~64~

どうも、番組スタッフの剣持です。

第64回、今回のゲストは元傭兵で危機管理コンサルタントのテレンスリーさん!!

『ズバリ傭兵とは?』というお話から、傭兵になるまで詳しい経緯など、
いろいろと伺いました。

傭兵とは?
お金をもらって戦争に行く人のこと。
雇い主は国に限らず、企業や個人など様々。

分かりやすく言うと、『24』のジャック・バウアーや『ゴルゴ13』のゴルゴの様なもの…
しかし、現実はもっとエグイ…

傭兵になったキッカケは?
大学時代に行ったロンドンでスカウトされた。
当時(30年前)は冷戦時代で世界中で毎日“何百人”という規模で傭兵が死んでいた。
その為、ガンガン支給しないといけなかった。

訓練する場所は?
一応違法なので、表向きはまったく訓練施設ではなかったりする。
私が入れられたのは牧場だったが、修道院なんてケースもある。
契約書を交わしているので、逃げ出そうとすれば殺される。

訓練期間は?
早い人で一週間から十日。
朝から晩まで、打ちっ放しみたいに銃を撃たされる。
そして、そのハイになった状態のまま戦場へ送り込まれる。

私の場合は、一ヶ月くらい。
ある程度銃器を動かせたり、拳銃の腕前が良かったり、
(私のように)格闘技をやっていたような人間は、
別枠に持っていかれ特別な訓練を受けさせられる。
そして、ギャラ良い仕事(=死亡率の高い仕事)を与えられる。

訓練施設で教えられるのは基本的な事のみで、
あとは現場で学ばされる(=学べなかったら“死”)

どんな戦争に行っていた?
地域紛争。
1980年代は、日本の新聞ではベタ記事にもならない様な
小さな紛争があちこちであった。

アフリカがほとんどで、中米がぽつぽつ…

専門分野は?
後期は、諜報(スパイ)活動をしていた。
傭兵は一人一人が(交渉、武器調達、諜報、狙撃、などなど…)
プロフェッショナルであるので、それが何人か集まると
大部隊と同じ様な機能があるのに等しい。

スナイパー(狙撃)もしていたが、
最初の仕事が、敵にやられた味方の傭兵の止めを刺す仕事だった。
だから躊躇しない為にも、平素から仲間意識を持たないようにしていた。
味方といえども、別の戦場では敵味方になることもあるのだから(フリーの場合)

“戦友”という感覚は、絶対に持たないし持てない!!

テロや戦争はなくならないのか?
残念ながら、無くならないと思う…
未来永劫とは言わないが半世紀(50年)のスパンで見たら、まず無理でしょうね。

というのは、50年後の大人たちが、もう今、子供として生まれていて、
その子たちが既にそういう教育を受けている…
まさにテロの連鎖!!

そして…
戦争によって儲けている人間が多すぎる!!
その人たちにとっては、紛争が無くなってしまっては困るので、
新たに紛争をけしかけたりする。
世界に、紛争を起こし続けることで、自分や自分の子供、孫までが
ずっと潤うという構造が出来てしまっている。

…という、日本にいたら余りにも信じがたいお話の数々でした。
しかしそんな戦場を行き抜いていたテレンス・リーさんが、
『日本の若者の方が、何をしでかすか分からない目をしていて、よっぽど恐い…』と
仰っていたのが印象的でしたねぇ…。

まとめ ・紛争の影には、人の血の上に満たされている人間がいる。

テレンス・リーさんのリクエスト曲♪アモール・カリーニョ/テレンス・リーバンド
                  ♪いいわけのためじゃない/テレンス・リーバンド

投稿者 newsclub : 10:33 PM