September 11, 2009 05:22 PM
スタッフ日記~44~
どうも、番組スタッフの剣持です。
2001年に、ニューヨークの世界貿易センタービルや
ワシントン郊外の国防総省などに、乗っ取られた旅客機が突っ込み、
約3千人が犠牲となった米中枢同時テロは11日、発生から8年を迎えました。
そこで、第44回の今回は、あの日起こった事を振り返り、
“何故テロは起きたのか”
“彼ら(テロリスト)の望みとは”
“イスラムのテロリスト”について…
ニューヨーク、モスクワ、カイロでの居住を経験され、
紛争地取材も多数されています軍事アナリストの黒井文太郎さんにお話を伺いました。
●『9.11』何が狙いだった?
彼らはアメリカをとにかく敵視していたので、それに対する
“インパクトのある(世界にアピールできる)テロを起こしたい”ということで、
かなり長い年月をかけて準備したテロだった。
このテロに関して…多くの人は、ビン・ラディンが起こしたものだと
思っているがそうではない。
ビン・ラディンの仲間、ハリド・シェイク・ムハンマドという人物が、
ほとんど個人で計画をして、ビン・ラディンには、『金を出してくれ』と資金提供を求めた。
この人物は、90年代初め頃から、
『派手なことをやろう。今までに無いようなデカイことをやろう』と言っていて、
最初はビン・ラディンも、その余りにも壮大な計画に
『こいつはホラ吹きだ…金は出せない。』と、相手にしなかった。
●ビン・ラディンは今…
誰も分からない…
死亡説はずっと流れているが、
時々出される声明には、上手いこと時事ネタ挟まれていて
『私は生きています。』というアピールがされている。
声紋というのは、指紋のように100%とはいかないが…
一応、アメリカの情報機関などは、生きているのを前提に動いている。
パキスタンのアフガニスタン国境近くには、トライバルエリア(部族地域)と呼ばれる
政府が入って行けない無法地帯があり、
そこに、仲間(タリバン)と共に現在も隠れているだろうと言われている。
そのエリアには、アメリカ政府も介入できない(とされている)…
が、無人偵察機(リモコン操作)を使って、怪しいと思われる車などを爆撃している。
それは、パキスタン側も半ば黙認状態…
成果としては、つい1ヶ月くらい前に
パキスタンタリバン(そのエリアの一番の武装勢力)を無人機で爆殺した。
●今後テロの可能性は?
本人達は、今もテロを起こしたがっているし、この8年間もやろうとしていたが、
アメリカも全力で阻止しているので、成功には至っていない。
●彼らの望みとは?
イスラム教の土地が、異教徒に蹂躪されている!!
…だから、そういったものを全部追い出す!!
中東にある、アメリカ・ヨーロッパ系のもの、キリスト教的なものを全て排除して、
イスラム国家を作る!!
…まさかこれらを本当に実現出来るとは、彼らも思ってはいないだろうが…
こういったことに慢心すると、彼らの閉鎖社会では群集心理が働き大いに盛り上がる。
●では、どうしたらテロは無くなるのか?
信念でやっている人というのは、なかなか止めない。
たとえば、70年代に極左テロというのが流行ったが、
それも彼ら自身が止めたというよりは、社会が変わり皆が豊かで自由になってきた中で
今更“革命だ!!”と言うことが、浮く存在となり、終結を見た。
というお話でした。
確かに…力でもって制圧したのでは、
さらなる敵対心を生むばかりで、テロは無くならない…
黒井さんも仰っていたように、
人々が皆、自由に発言出来る空気作りが大切なんだなぁ~と、しみじみ感じました。
ただそうなった場合、時代の流れに順応できるタイプの人は良いけれど、
一方で、“テロは正義だ”と教えられ、ただひたすらに信じてきた人もいる訳で…
その人々が少数派になり…迎える結末を考えると、またゾッとするものがありますね。
まとめ ・テロを無くすにはまず、人々が自由に発言できる環境を作ることが大切!!
黒井文太郎さんのリクエスト曲♪灼熱のヤラハベイビー/カールウルフ
♪ジャンプ/ 忌野清志郎
投稿者 newsclub : 05:22 PM