今回の新型コロナウィルスを契機にテレワークでの作業が頻発するようになった方も居られるかと存じます。今回はテレワークをする上で必要なものは何か、についてご紹介させて頂きます。
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最低限必要なものはパソコンとインターネット環境
どのような業務に携わっているかで必要なものは増減することになるとは思いますが、最低限必要なものといえば、この二つかと思います。パソコンは会社から支給されている方も多いのではないかと思いますがインターネットが心配ですよね。そのような場合には、wi-fiを貸し出している会社もあるようです。テレワーク向けにおすすめwi-fiを紹介しているサイトや企業も複数見受けられ、如何に重要視されているのかがわかるかと思います。インターネットの調子が悪ければ作業が滞ってしまう方も居られると思いますので、wi-fi選びも慎重にならざるを得ないですね。
セキュリティが心配
本来なら社外に持ち出してはいけない情報やデータが多数あると思いますが、仕事をする上で必要になり、否応なく自宅に持ち込んでしまっているケースもあるかと思います。しっかりと情報やデータを保護できる環境にしておく必要があります。そのために、まずは社内でどのようなセキュリティを設けているのか、設けるのか、という議題を打ち合わせ・周知する必要があります。打ち合わせ自体がZoomなどのオンライン打ち合わせになれば、声が周囲に漏れてしまうといったこともありますので、イヤホンやヘッドホンを活用し周囲には聞こえないようにする、周囲に誰もいない空間で行うなどが大切になってくるかもしれません。予めそういったルールを定めておくのも大切ですし、社員一人一人がコンプライアンスを守る事が大切です。少しの情報が大きな被害に繋がることもありますので、個人のセキュリティ意識は必要なものと思って頂くのが良いと考えます。
文化放送のラジオ番組『浜松町Innovation Culture Cafe』2020年5月9日の放送では「テレワーク時代のオープンイノベーションとは」というテーマで、Yahooのメディアプロデューサー宮内俊樹さんと新規事業創出支援などを行う株式会社フィラメントCEOの角勝さんをお招きして議論しました。
テレワークの本質とは
入山 テレワークだと雑談がしづらいとか無駄に会議が増えると言われています。そのあたりの課題についてどう思いますか。
角 オンラインでは、「これをやらなきゃいけない」という明確な仕事には自分のリソースを割きやすいですが、「未来はこういうことができるかも」という何気ない雑談はしづらくなっていると思います。雑談にこそ、価値があるのではないかと思うものの、そこにエネルギーを割くことができなくなっています。我が社では「フィーカ」(スウェーデン語で「コーヒーブレイク」の意味)という「公式雑談タイム」をオンラインで毎日1時間設けています。最初は社内だけで雑談をしていましたが、今は社外の人も誘っています。
入山 おもしろい!確かに雑談から何かがふと生まれることってありますよね。
宮内 Zoom飲み会など、今はオンラインで何が生まれるのかを手さぐりで試している時期ですけど、これからもっと見えてくるかもしれませんね。
角 テレワークになってからプロセスが見えなくて成果だけが見えるようになってきているので、仕事を頑張っている風なのに結果が出ない人や、やっていないようなのに成果を残している人とか、そういったところがはっきりわかってきますね。テレワークの本質って「成果の見える化」に近づいていると思います。
オフィスの価値について
角 私は自宅がオフィスになるという最高さを知ってしまったので、もう動きたくないなと思っています(笑)
入山 多くの人は急に奥さんと一緒な空間で働かなきゃいけないので、家の中で領土戦争が起きていますよ。僕は敗北したのでダイニングで仕事をやっています。
宮内 私はもともとオフィスはいらないと思っています。あるアメリカのベンチャーにオフィスの存在意義を尋ねたら「年に1回パーティーをやるため」という回答をしたところがありました。それをやれたらいいなと思っています。
浜松町Innovation Culture Cafe
放送日:土曜 18:00~18:57
出演者:入山章栄
過去回:Podcast
毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。
当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。