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2020.05.18

笑いがもたらす身体影響『浜松町Innovation Culture Cafe』


未だコロナウィルスの影響により様々な苦しい状況が続いており、不安な日々が一刻も早く収束することを願われていると思います。こんな時だからこそ笑ってみるというのは如何でしょうか。ご存知の方は多いと思いますが、「笑い」が心身に与える影響について、ご紹介したいと思います。


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NK細胞の働きとは?

NK細胞というのが人体に存在しており、これは「ナチュラルキラー」細胞と言われています。名の通り、がん細胞やウィルス感染細胞を見つけ次第に攻撃するリンパ球です。これは全身を確認しており、人に影響を与えるような細胞を見つけ駆除してくれるため、NK細胞が活性化されることで、免疫力向上が見込めると言われています。


「笑う」ことで免疫システムを司っている器官に興奮が伝わり、NK細胞の活性化に繋がっていくため、「笑い」は単なる表情ではなく、人間にとって、とても大事な要素の一つだと考えられます。


笑いによって業績アップ効果?

海馬という記憶を司る脳の機能ですが、笑うことで活性化され記憶力のアップにも効果があるとされています。それだけでなく、笑った時に発生する呼吸により血行促進が促され、リラックスすることで自律神経も整うようです。他人との会話の際にも良い印象を与えますので笑顔は大切ですよね。また、笑うことでエンドルフィンが分泌され幸福感を得られるようです。緊張してしまった時には「笑う」のが良いと言われていたりしますが、理に適っているのかもしれませんね。


在宅の時間が多い中、難しい面もあるかもしれませんが、笑いには様々な効果があるため、日常生活の中で「笑い」を探しながら生活することで、今よりも満足度の高い生活が送れるかもしれません。良いニュースが少ない中ですが、心身ともに健康であることが何よりも大事ですので、「笑い」で憂鬱を飛ばし、円滑なコミュニケーションを継続することでお仕事にもメリットがあるのではないでしょうか。





文化放送のラジオ番組『浜松町Innovation Culture Cafe』2020年5月2日の番組内では、お笑い評論家のラリー遠田さんと芸人のエルシャラカーニのセイワ太一さんと山本しろうさんをお招きして、「お笑い界の実状」という話から「お笑いの在り方の未来」について議論しました。


お笑い界を支えていたK-PROとは

お笑いのライブを年間通して企画しているプロダクション「K-PRO」。今のお笑いをけん引する「ナイツ」や「三四郎」、「エルシャラカーニ」など多くの芸人が腕を磨く場所を作ってくれていました。しかし、コロナ騒動があり、ライブは中止が相次いでいます。お笑いだけが厳しいというわけではないのもわかっていますが、エルシャラカーニは支援を呼び掛けています。こういう存在がなくなると東京のお笑い文化が後退する懸念もあります。


お笑い評論家・ラリー遠田さんについて

もともとお笑いが好きなラリーさんは東大卒業後、テレビの製作会社に入社。その後、フリーライターに転職。そこで、お笑いについての記事を書くようになりました。最初は志村けんさんにハマりました。定期的に芸人の方を招き、トークライブをしていてそこでエルシャラカーニと知り合いました。普段はテレビで番組を観たり、芸人さんが書いた本を読んだり、ライブに行ったり、ニュースをチェックしたり、Youtubeを観たりしています。芸人さんや放送作家さんとのつながりも活用し、記事を書いたりしています。


お笑い第7世代とは?

最初に生まれたきっかけは霜降り明星のせいやさんがラジオの中で"第7世代"と言ったことが始まりです。おおむね20代から30代前半の世代で、芸歴10年以内くらい、EXITや宮下草薙といったあたりです。元々はダウンタウンとかウッチャンナンチャンとかが1990年頃に第3世代と言われていました。元をたどると萩本欽一さんやドリフターズが第1世代、さんまさんやたけしさんが第2世代と言われていました。


"志村けん"という存在

ラリー遠田さんは志村けんさんに惜しみない賛辞を贈ります。

「最後のコメディアン。チャップリンとかそういった無声映画時代のコメディアンですよね。手の動き一つで面白いので。学校コントひとつで本当に面白い。どう面白いという風に分析したことはなく、純粋に素直に面白かったです。志村さんは「動きの笑い」なんです。今のお笑いは「言葉の笑い」です。」


これからのお笑いがどう変化していくのか

これまでのお笑いはテレビ中心だったのが、今はYoutubeやネット番組などのコンテンツが増えています。これまでは視聴率は高齢者が観てる番組が数字を取りやすかったですが、今は個人視聴率が出るので、若者向けなど世代を絞ったものが出来るようになると思います。お笑いは「ボケとツッコミとお客さん」の三角形で成り立ってきたものが、これからは「お客さん」が目の前にいない状況が出てきます。なので、それをどうやって成立させていくかが勝負どころです。



次回の放送は、5月9日18時から「テレワーク時代のオープンイノベーションとは」というテーマでお送りします。


浜松町Innovation Culture Cafe

放送日:土曜 18:00~18:57

出演者:入山章栄

メール:innovation@joqr.net

過去回:Podcast


毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。

当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。

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