文化放送のラジオ番組『浜松町Innovation Culture Cafe』4月18日の放送では「今だからこそ考えるスタートアップの可能性とは」というテーマでお送りしました。
コロナの脅威により、リモートワークなどの推進により業務体系が変わった方も多いと思います。このような状況により行われた変革で見えてくるビジネスチャンスがあるかも知れません。
【こちらもおすすめ】
音に隠された効果とは
新たな市場を考える
参入すべき市場がどこになるのかを見極めていくことが大切です。そして、それを見極めるフレームワークというのが大切です。製品と参入する市場を軸に成長の可能性を探り、最もリスクの少ない成長戦略を組み上げていく必要があります。フレームワークといっても様々なものがあり、どれもメリットやデメリットが存在するため、どのようなフレームワークを用いて見極めていくかといった点も重要です。
市場開拓は最大の経営課題
まずは、市場開拓を成功に導くためのマーケティング戦略が必要です。
今だからこそ必要とされる、買いたいと思われる商品の開発、それを如何に広めて売っていくかが課題です。さらに、事業戦略を実現するビジネスモデルをベースにした事業計画は会社の成長にも必要です。これは今後訪れるビジネスチャンスを拡大するためにも必要な戦略です。
スタートアップを成功させるための実践マーケティング
自社製品がどの位置にいるのかを顧客視線で考え、未来顧客層を獲得するために、事例などからターゲット顧客を見つけていく必要があります。そして、自社製品が正しく顧客ニーズに沿えているのかどうか、また、自社製品が顧客ニーズにフィットする顧客層がいるのかを探し、自社製品の強みなどを理解して貰えるような資料を作成していき、アプローチしていくことが重要です。
世間が揺れ動く中、より良い社会を実現させていくためにマーケティングを怠らずに行っていき、新たな豊かさを目指していきたいですね。
番組内では、スクラムベンチャーズ創業者兼ジェネラルパートナーの宮田拓弥さんとPanasonic GameChangerCatapult代表の深田昌則さんをお招きして、「ビジネスコンテスト」の話から「東京の今後」についてまで議論しました。
Panasonicのビジネスコンテストについて
社員が新しいビジネスのアイデアを発案し、コンテンツ形式で選びながら予算をつけていくものです。マーケティングのアドバイスなどをしながら、実際に世の中に出していくという活動をしてきました。2019年度に出てきた面白いものの1つに「パーソナル空気清浄マスク事業~エアリーテイル~」というものがありました。これはマスクを通じて、自分の吸う空気をきれいにするだけでなく、首元の風路のフィルターを通じてその周辺の30人分が吸う空気まできれいにしてしまおうというものでした。これが社会・環境を良くするための「ソーシャルアクション家電」というものです。
スタートアップに投資をしている側からみた今後の期待とは
ここ2年は経済的に守りに入ると思いますが、人間の在り方が一気に不可逆的に変わるということはチャンスだと思っている人もいます。2017年から2020年まで、人間の移動距離は増えていて飛行機とかを使って移動しながら仕事をするのが近年のトレンドでした。でも、コロナが出て、zoomがトレンドになりました。これからはzoomをベースにさまざまなアプリが追加されていくと思います。もともと1000万ユーザーだったのがコロナ発生後は2億ユーザーに増えたそうです。
東京の今後について
どこかに集まって暮らすことがナンセンスだという時代が2025年とか2030年に到来し、どんな場所に住んでいても今と同じような生活ができることが当たり前になるかもしれません。バーチャル映画館などが出来れば、もっとエンターテイメントを身近に楽しめるようになるのかもしれません。これまでは人が集まって生活することで、文明を構成してきました。でも、地方に分散して住んでいてもバーチャルで生活は豊かになると考えていたことが、コロナがでてきたことで明確になってきました。
次回の放送は5月2日(土)18時~「お笑いのイノベーションを考える」というテーマでお送りします。
浜松町Innovation Culture Cafe
放送日:土曜 18:00~18:57
出演者:入山章栄
過去回:Podcast
毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。
当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。