今回は、インドア派な方でも没頭できるアート(芸術・鑑賞)に関連する趣味をご紹介いたします。
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お菓子作りなど(料理)
甘いお菓子は食べることで幸せなひと時を得られます。
自分で作ることで、材料に拘ったり、トッピングを加えたりと自分が食べたいものにすることができます。
また、食べ物に関しては見た目も大事な要素であり、美味しく見せるにはどうすればよいかを考えれば考えるほど、奥が深くアートと呼べます。
人を笑顔にできる趣味でもあるので、ハマる方も多いようです。女性だけでなく、男性でも気軽に出来るというのもいい点かと思います。
編み物やアクセサリー製作など(手芸)
好きな色の糸を折り合わせることで自分好みの布や刺繍を入れて、手づくり出来るのが編み物です。
また、天然石やビーズなどを組み合わせてアクセサリーを作っていくこともできます。
いずれも、パズルのような感覚で脳をリフレッシュできるような要素もあります。
どの素材を選ぶのか、どのように組み合わせていくのか、考えれば考えるほどに無限大に広がっていきます。ただ模様を描くのではなく、何故その模様なのかを考えていくことで、アート作品のような編み物やアクセサリーを製作できます。
慣れてくれば難しい技術を要するものに挑戦もでき、安価な素材もあるので、スタートしやすいのではないでしょうか。
アクアリウムなど(鑑賞系)
水の中の世界を切り取ることができるアクアリウムは、大人になって始めた方も多いのではないでしょうか。
どのスペースに設置するか、どの世界を切り取り、どのように表現するか。水槽の中だけでなく外にも拘りが広げることが出来、自分だけで楽しむこともできますし、友達を招待して自分の創り上げた世界を堪能してもらうこともできます。
できる人からこぞって「趣味がアート」と聞きます。
アートは、ただの趣味だと思うかもしれませんが、クリエイティブ力を高めるのに役に立つ趣味です。アートアレルギーと嫌ってしまうのではなく、是非、クリエイティブ力を鍛えるためにも、この機会にアートに触れてみるというのはいかがでしょうか。
2020年3月10日に放送されたラジオ『浜松町Innovation Culture Cafe』では、「アートがもたらすイノベーションとは」といったテーマでKiNGさんをお招きし、アツいトークを交わしていただきました!
KiNGさんは在学中より国内外の企業・媒体・作品・ミュージシャン・俳優などにむけ、デザインやアート、コスチュームなどを提供してきました。現在、ご自身のカスタムブランド「KiNG」は国内外で取り扱われており、中国や台湾に店舗を構えています。また、映画プロデューサーや企業の経営戦略アドバイザーも務めるなど、多方面で活躍をされています。
入山 アートってどういうものですか。
KiNG 生きている様です。全員がアーティストだと思っています。アートでご飯を食べられるってことがプロのアーティストっていうけど、それってビジネスでの話でのことですよね。アーティストの定義っていうのは時間軸と空間軸のマッチングの問題だと思っています。
入山 ビジネス界でもアートって話題になってきています。つまり、人とか組織の中に言語化されていないけど、みんな色々なものを持っていて、それを外に出さないとコミュニケーションが取れないんですよね。その時に、言葉って限られているのでそれ以外に表現する方法がアートだと思っています。
KiNG 私もそう思います。コミュニケーションの1つであって、言語に変わるもののひとつがアートであって良いと思います。
入山 経営者の中で絵を描いたりとか、お花を生けたりとか流行っています。自分は何の仕事がしたいのかを日本語だけでは表現できないので、抽象的に絵を描いてみるプロジェクトがあったりします。
宮内 一つ学べるのは、アーティストがものを生み出す力ってものすごくて、必ず形にするんですよ。抽象的なものを形にする力が本当にすごいです。ものやサービスを作るのも同じだと思います。
入山 たしかに、ビジネスでも同じですよね。なんかこれが形になりそうって思って頑張っても形にできず、諦めることありますもんね。
KiNG 彫刻も8割のところまで作ってもダメと思ったら壊す勇気が必要ですからね。自分が腹落ちしないからね。6割のところでなんとなく気付くけど、延命してみるんですけどね。
入山 ビジネスと一緒ですね。ビジネスも新規事業を始めて、あれなんか違うって思っても予算がついたからずるずるやってみるってなりますもんね。
宮内 これまずいって誰かが言わなきゃいけないんですよね、本当は。
KiNG 何がまずいのかを伝えます。長く続けてきたので、だいぶ話を聞いてもらえるようになって、何がまずいのかを理解してもらえるようにはなってきました。
砂山 経営って彫刻なんですね。
入山 アートとイノベーションがつながるのかな?と最初は思っていましたけど、腹落ちとか言語化できていないものとかを表現すると言う意味ではアートとビジネスは同じなんだとわかってきました。
田ケ原 アートには興味があるものの、絵が得意ではないんです。どうやったら感覚や知識を養えるのか気になります。
KiNG 絵がかけないって言うのは、人のものさしによる評価だと思っているんです。たまたま出会った美術の先生の評価が悪かっただけだと思うんです。周りの反応をみて、自分は絵が描けないとマインドセットしているだけですよ。自分の思うことを表現すれば良いんです。脳みその数だけアートはあると思っています。
入山 我々はアートを誤解しているなと思いました。小中学生の頃とか、いかにきれいな絵を描くかとか、習字も堂々とした太い字を書くかどうかを意識してしまいますよね。あれって先生の基準であるだけで、アートはそういったものではないってことですね。
KiNG 美術って芸術ではないんですよね。でも、「美」って前後の文脈で変わってくると思うんです。美術に囚われてしまって、数年の教育の過程でマインドセットされたまま生きていくのは非常に危険だと思います。何がかっこいいのかとかは変わっていくので、アップデートして、自分の感覚に自信を持つことがアートではないですかね。
入山 アートっていうものの、ビジネスへの重要性とか経営者の方に伝えたいのは「アート」っていうものを杓子定規のような知識で覚えるというもりも、アート的な感覚を持つことが大事なんですね。
KiNG 自分が積み重ねてきた感覚っていうものがあるわけで、自分なりに腹落ちするようなアートを見出すべきだと思っていて、他者が言ったものさしを真似しても結局は追いかけるだけで、よくわからないものになってしまい、アートアレルギーだとかが出てきてしまいます。
砂山 あくまでも、自分が腹落ちするところを突きつめていくということですね。
宮内 社会にどういう価値をもたらすかを考えるべきだし、自分はこういうことがやりたいという思いを込められるかどうかだと思います。アートは究極ですよね。
入山 最近はブランドの価値がさらに高まっているのではないかと言われていますよね。それについてどう思ってますか。
KiNG いいことではあると思っています。これからもっと盛り上がっていくと思いますよ。
入山 ファッション、アート、イノベーションがだんだんと融合してきているんですね。
浜松町Innovation Culture Cafe
放送日:土曜 18:00~18:57
出演者:入山章栄
過去回:Podcast
毎週土曜日、午後6時から放送している『浜松町Innovation Culture Cafe』。パーソナリティは早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄さんが担当します。
当番組はさまざまなジャンルのクリエーターや専門家・起業家たちが社会問題や未来予想図などをテーマに話す番組です。自身の経験や考え、意見をぶつけて、問題解決や未来へのヒントを探ります。