◆稲垣吾郎が語るクリムトの魅力
現在、東京都美術館で「クリムト展 ウィーンと東京1900」が開催されている。
グスタフ・クリムトは19世紀末、オーストリア・ウィーンで活躍した画家で、ウィーン分離派の設立メンバーであるほか、日本画に影響を受けことでも知られている。
この展示会のスペシャルサポーターを務める稲垣が6月12日の文化放送「編集長稲垣吾郎」で東京都美術館の学芸員、小林明子さんとクリムトの魅力について語りあった。
稲垣が特に気になった作品は「葉叢(はむら)の前の少女」。1898年に描かれた油彩画で、緑をバックに白い服を着た半身の女性が描かれている。
稲垣 僕はこれすごい好きになりました。
小林 これはクリムトが30代半ば、分離派を立ち上げた頃の作品で、「いかにもクリムト」という雰囲気ではないですよね。
稲垣 目の光がすごくいいなと思って。
小林 あぁー、すごい光を感じる作品ですね。目が印象的で、背景の緑も筆遣いが荒々しくていい作品。
稲垣 基本的に白と緑のコントラストが好きなんですけど、柔らかさもある。
小林 時代としては印象派より少し後なんですけど、印象派のものを共有しつつ、印象派とは違うものを目指していたと思う。
「クリムト展 ウィーンと東京1900」は7月10日まで東京都美術館で開催されている。稲垣も堪能したクリムトの世界観を味わってほしい。
番組概要
■番組名称
『編集長 稲垣吾郎』
■放送時間
毎週水曜 21時30分~22時00分
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