4月5日にスタートする新番組『Society5.0 香格里拉』は、仮想空間と現実空間が融合する超スマート社会「Society5.0」をテーマにした生ワイド。今回は、この番組のパーソナリティを務めるフリーアナウンサーの柴田阿弥さんにお話をうかがいました。
※こちらは文化放送の月刊フリーマガジン「フクミミ」2020年4月号に掲載されたインタビューです。
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不安だからこそ準備する
―― まず、柴田さんはご自身ではどんな性格だと思ってらっしゃいますか。
柴田 どちらかというと内向的で人見知り。一人で過ごすのが好きなタイプです。そのわりに思ったことをストレートに言ったりもするんですけど(笑)。あとは、負けず嫌い。そして極度の心配性でもあります。だから、きちんと準備しないと気
が済まないんです。
―― 「心配性」はお仕事のときに出るのでしょうか。
柴田 そうですね。たとえば生放送に臨むとき、下調べでちょっと詰めが甘いところがあると「うまくいかないんじゃないかな...」って、不安になるんです。だから、準備ができてないシチュエーションの夢を見ることも多くて。振り付けを覚え
てないのにSKEのメンバーとしてステージに立たなきゃいけない夢を今でも見ます(笑)。けっこうネガティブなんです。
―― だからこそ準備をしっかりするわけですね。
柴田 追い詰められて、ドタバタ騒ぎながら準備してることが多いですけど(笑)。SKE時代、とてもお世話になったマネージャーさんから「不安になるおかげで準備をする。『もうこのくらいでいいや』って思ったら、そこで柴田は終わりだ」という言葉をいただいたことがありました。それ以来、この性格もまあ悪くないのかなと思えるようになったし、いつもその言葉を思い出しながら準備しています。
―― SKE卒業後、アナウンサーという新たな分野へ踏み出しました。やはり準備が必要なお仕事ですよね。
柴田 必要だし、準備しないと何もうまくいかないですね。思いつきで喋ってるように見えるかもしれないですけど、実際は台本にめちゃめちゃ書き込んでますから(笑)。あらゆるパターンを想定して臨むので、アドリブで喋ることはほとんどありません。むしろ準備しないとアドリブも生まれないわけで。アドリブって、準備を積み重ねた先にある「伸びしろ」だと思うんです。
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オンリーワンよりナンバーワンになりたい
―― 「負けず嫌い」という言葉も出ました。
柴田 この業界にいる方は多かれ少なかれそうだと思うんですけど、私も間違いなく負けず嫌いな人間ですね。もちろん勝ち負けにこだわらず「オンリーワン」を目指す人がいてもいいと思います。価値観は人それぞれですから。ただ、私の場合は、オンリーワンより「ナンバーワン」になりたいんです。
―― それをはっきり言えるのが凄いですね。
柴田 競争社会が進みすぎて社会からこぼれ落ちる人が出るのはよくないですけど、これから先、多様性を尊重する時代になるのであれば、私のように競争が好きな人間も受け入れてくれる社会であってくれるとありがたいです。
―― プライベートでは、空いた時間があったら何をすることが多いですか。
柴田 本を読むことが多いです。ゲームも好きで『どうぶつの森』と『ポケモン』は小学生時代にめっちゃハマってました。集めたポケモンのレベルを全部100まで上げたこともあります(笑)。習い事ではずっと書道を続けています。
―― 書道の好きなところを教えていただけますか。
柴田 この現代社会で、ただ線を引くことだけに没頭する時間があるところ。あえてのスローライフ感というか(笑)。あと、そのときの自分のコンディションが字に表れるところ。集中力や疲労度によって字の出来栄えが変わってくるのが面白いし、奥深いですね。
「Society5.0」の先に広がる未来
―― そして新番組『Society5.0 香格里拉』がスタートするわけですが、今の心境はいかがですか。
柴田 他の番組でご一緒させてもらっているふかわりょうさんからずっと「柴田さんは絶対ラジオに向いてるからやったほうがいいよ」って言われてたんです。だから「ラジオ始まりましたよ」って報告したいですね。あと、今回の新番組では「余
すことなく、きちんと説明する」ことを追求したいです。一つのニュースや話題について、「こういう前提や背景があって、今こうなっているんだ」という流れが見えるような情報をお届けしたいです。
―― 番組では、様々なモノがインターネット経由でつながる「IoT」などを取り入れた次世代の社会環境としての「Society5.0」がテーマになりますが。
柴田 未来への想像がすごく広がるテーマですよね。先日トヨタの「スマートシティ構想」が話題になりましたけど、実際に「Society5.0」に取り組んでいる企業の方にお話を聞ける機会ってなかなかないと思うので、番組でお会いできるのを楽しみにしています。
―― 柴田さんは今どんなIT機器を使っていますか。
柴田 スマホとAppleWatchです。特にAppleWatchは、キャッシュレス決済が楽にできるのがいいですね。音楽も気軽に聴けるし、大好きです。
―― Society5.0という側面で、身の回りにこんな技術やモノがあったら便利だなと思うものはありますか。
柴田 もう既にあるのかもしれないですけど、個人的にあるとうれしいのは、時間帯によって自動で明るさが調節される照明ですね。夕方ぐらいから少しずつ光量を落としてくれる照明があったら、睡眠に向けてのコンディションもいい感じに整えられると思うので。
―― 最後に、柴田さんが思い描く「未来」を教えていただけますか。
柴田 私が思い描く未来は、「いろいろな人がいるのがあたりまえで、個人に価値観を押し付けない社会」が理想です。多様な選択肢がある社会がいちばんいいのかなと。それをサポートする仕組みとして「Society5.0」のような社会が実現できるといいですね。たとえば、身体的に不自由な方がテクノロジーの進歩によって「身体的弱者」ではなくなるという時代が徐々に実現されつつあります。LGBTについても、いま議論することはもちろん大切ですが、さらに将来的にはその存在があたりまえになって、議題にすら上らなくなるくらいの世の中になっていたら素敵だなと思います。
柴田阿弥(しばたあや)
1993年4月1日生まれ、愛知県出身。2010年から2016年までSKE48のメンバーとして活動。グループ卒業後、2016年9月よりセント・フォースに所属、フリーアナウンサーとして活躍中。