文化放送は11月23日(土・祝)、特別番組『文化放送サタデープレミアム 伊藤聡子のPrime Voice』を放送します。勤労感謝の日のオンエアということで【どこまで進んでる?「働き方改革」】をテーマに、ゲストとしてパーソル総合研究所 主任研究員の小林祐児(こばやし・ゆうじ)さんをお迎えします。
残業・長時間労働是正の専門家が語る「働き方改革」
同番組は、話題の経営者やイノベーター、新しい社会事象やビジネスに関する研究者の方などをゲストにお迎えし、時代のキーワードをテーマにお送りする対談番組で、不定期に特別番組として放送しています。
聞き手を務めるのは経営者インタビューの経験も豊富なフリーキャスターの伊藤聡子さん。第6回となる今回のゲストは、パーソル総合研究所 主任研究員の小林祐児(こばやし・ゆうじ)さんです。
今回のテーマは、【どこまで進んでる?「働き方改革」】。今年4月に「働き方改革関連法案」が施行されてからまもなく8ヵ月、実際に私たちの働き方は変わったのか? 企業ではどんな取り組みがなされているのか? 残業や長時間労働の是正問題が専門分野である小林さんに、「働き方改革」における現在の課題や今後の展望を語っていただきます。
「働く時間が実質的に青天井」
番組前半では、「長時間労働」や「残業」が日本の労働環境に根付いてしまった歴史的経緯をふまえながらトークを展開。
小林さんは、最近になって特に長時間労働や残業の是正を求める世論が盛り上がっている背景には、やはり「働き方改革」の影響があるとコメント。しかしその一方で残業がなかなか減らないという実情に関して、その要因として「時間の無限定性」と「仕事の無限定性」という二つを挙げ、「一つは、働く『時間』が実質的に青天井であること。サービス残業という風習が当たり前のようにある。労働時間が無限に増やせてしまうわけです。(中略)もう一つは、『仕事』が無限に作り出せるという雇用のあり方。日本では『私はこのことをやるためにこの会社に入った』という仕事の範囲が非常に不明確です」と解説しました。さらに、残業がなくならないメカニズムを「集中」「感染」「麻痺」「遺伝」という4つのキーワードで解き明かしていきます。
番組後半では、「残業をなくすために企業が取り組むべき課題」や「自営業者や個人事業主が働き方改革を実現する方法」についても考察。また、マイクロソフトや味の素など「実際に効果が出ている企業の施策」なども紹介するなど、聴きごたえのある対談となっています。
番組概要
■タイトル
『文化放送サタデープレミアム 伊藤聡子のPrime Voice』
■放送日時
2019年11月23日(土・祝) 午後6時00分~7時00分
■出演
伊藤聡子(フリーキャスター、事業創造大学院大学客員教授)
■ゲスト
小林祐児(パーソル総合研究所 主任研究員)