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SDGsを絵本で伝える

坂口 愛美

SDGsと聞くと、「少し難しいな」と感じてしまう方がまだまだ多いですよね。

小さいお子さんであれば、なおさらです。

そんな中、SDGsを楽しくわかりやすく伝えようと、「絵本」を使った取り組みが広がっています。

今週お話を伺ったのは、「絵本でSDGs推進協会」の代表理事・朝日仁美さんと、

今絵本を制作中の青年海外協力隊・原口風花さんです。

 

絵本専門士でもある朝日さんは、全国各地で読み聞かせや講座を開催しています。

使うのは、長年子どもたちに親しまれてきたおなじみの絵本。

専用に書かれたものだけでなく、もともとある絵本でも、SDGsについて考えられるものがたくさんあるといいます。

なかでもおすすめだというのが、真珠まりこさん作の「もったいないばあさん」。

「もったいない」をキーワードに、生活の知恵や環境問題、生物多様性まで様々なことをおばあさんが教えてくれる絵本なのですが、「もったいないばあさんが言っていたことをやればいいんだね」と理解してくれる子も多いそうです。

そんな朝日さんの目標は、国際会議の会場でSDGsの17ゴールを絵本で展示すること。

また、ニューヨークの国連で読み聞かせや展示をするという大きな夢もあるそうです!

詳しくは「絵本でSDGs推進協会」のホームページをご覧ください!

https://ehonsdgs.amebaownd.com/

 

そして、青年海外協力隊の原口さんは、今まさにSDGsをテーマにした絵本を制作中です。

トンガで子どもたちに美術を教えていたという原口さん。

水道など、ライフラインの面では不便を感じることもあったそうですが、SDGsの17の目標のうち、トンガでは達成できているものがたくさんあることに驚いたそうです。

そのことを日本の人にも知ってもらい、改めてSDGsについて考えてもらいたいと、コロナの影響で一時帰国した後、青年海外協力隊の仲間たち4人と一緒に絵本作りを始めました。

イラスト部分を担当しているという原口さん。

特別に、絵本に使われる予定の絵を見せて頂きました…!

(提供:原口風花さん)

見るだけで楽しい気分になれる、とっても素敵な絵ですよね…!

絵本の主人公は、トンガに住む好奇心旺盛な10歳の少年、シオネくん。

トンガの暮らしを紹介しながら、持続可能な生活について考えていくというストーリーだそうです。

絵本は来月印刷予定。

販売はしない予定で、日本語版と英語版を作り、日本とトンガの学校に寄付するそうです。

この絵本が、日本とトンガ、そしてSDGsをつなぐ架け橋になるかもしれませんね!

 

 

この記事を書いたのは…

坂口 愛美
坂口 愛美

愛媛県の自然豊かな棚田で、趣味として米作りを続けています。
緑あふれる大好きな風景を守るために何ができるのか…環境問題について、しっかり考えていきたいです。
他にも色々な分野を取材して、わかりやすくお伝えしていければと思います。

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