名越さんはこの事件は大人たちの失態であって、救えた命であると強く話します。また一方で、「もう児童相談所の職員さんに感情的になっても、仕方ないので、そろそろ次のことを考えなければならない」と訴えました。今回の件の問題点は児童福祉司によってスキルの差が激しいこと。なぜなら児童福祉司は国家資格ではなく、社会福祉士などが就ける職業だから。専門知識がないまま、児童虐待の最前線に立たされるケースも多いのです。
根本厚生労働相は児童福祉司について「国家資格化も含めて人材の資質向上を図るための方策を検討したい」と表明しています。他にも名越さんには児童虐待の被害にあった児童と親を離した場合に起こった事例などを挙げて説明していただきました。