トマ・ピケティ氏が『21世紀の資本』で明らかにしたように、現代社会では持ってる資産家の財産が増える方が、全体の収入が増えるスピードより早いし大きいです。日本でもアベノミクスで豊かになったのは「持てるもの」でした。
富の再配分を強制的にやるには新しい税金を課すしかありません。資産家が一番嫌がるのは、銀行預金に金利をつけるのではなく、預けているだけで課税されて減っていく資産課税。また、AIロボット社会が深まり、単純な処理業務の仕事を失う人が増えることも予想されるため、ベーシックインカムの議論も出てくることが予想されます。その財源として資産課税が充てられる可能性もあります。
また藤原さんは「お金だけでなく、資源の再分配が新技術によって可能になることもある」と話し、フードロスについてのイーロン・マスクのチャレンジなどについてお話いただきました。