名越さんのコラム「東日本大震災」

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名越さんのコラム「東日本大震災」

震災による心身への影響が今もある、どちらかといえばあるをあわせて6割。「影響がある」と回答した人のおよそ7割は、震災後に住まいを移した後、地域の人や友人・知人との会話や交流が減ったと回答しました。震災や原発事故の影響で転居を繰り返して地域の繋がりが断たれたと感じている人ほど心身に影響が出る傾向がありました。

「リロケーションダメージ」は介護の分野で使われている用語で「移り住みの害」とも呼ばれ、住環境の変化が心身に負担をかけ、健康を害してしまう現象を指します。若い人でも、新しい環境では体調を崩したりしやすいです。高齢者の場合は特に慣れない環境での生活が、身体機能を低下させたり、認知症の症状を進行させたりと、心身に様々な影響を与えてしまいます。

名越さんからは、ハードな面だけでなく、住民コミュニティを再構築し、「馴染みの品物」を持っていく、「馴染みの場所」にアクセスしやすい場所を選ぶことが良いとお話いただきました。

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