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2月13日(水) The News Masters TOKYO 第484回

【7時台】
7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストの高橋 浩祐さんです。

●7時台は、『日本政府、韓国に徴用工判決巡る協議の回答督促』の話題にフォーカス。政府は、韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた韓国人元徴用工訴訟判決を巡り、日韓請求権協定に基づく政府間協議の要請に回答するよう韓国政府に改めて督促しました。被告日本企業が不利益を被らないための韓国政府の対応策も重ねて求めており、日韓関係の冷え込みは尚も続きそうです。

日韓のシンポジウムに参加された高橋さんは、日本の女子高生の質問に胸を打たれたと言います。彼女は、「在日韓国人の友達が肩身の狭い思いをしているのをみていて辛い。高校生だけど将来もし政治を担う世代になったら、どう変わっていくのかを、予想でもいいのでお聞きしたい」と質問しました。これに対し、静岡県立大学の小針進教授が、50年間に800万人規模の青少年交流を行ったドイツとフランス両国の取り組みを参考にして、「青少年交流をさらに強化すべき」との未来志向の考えを述べられたそうです。高橋さんは彼女との交流で「子どもたちにつらい思いをさせていて、大人たちはいったい何をしているのか。すごく考えさせられた」と話しました。

●7時30分は『北方領土返還要求全国大会、開催』の話題にフォーカス。2月7日の「北方領土の日」に都内で、4島返還を求める全国大会が開かれました。安倍総理は「相互に受け入れ可能な解決策を見出して・・・。平和条約を締結する基本方針のもと交渉を」と述べ、従来の「4島の帰属を解決して」という言葉を使いませんでした。国会答弁などでも「固有の領土」という表現を避けており、こうした政府の対応に、野党内からは「これまでの主張から後退した」との指摘も出ています。

高橋さんが全国大会で話をしたロシアの外交官によると、「2島返還は可能だが、先に新たなアプローチで経済協力などで信頼醸成をすべきだ。時間がかかる」との意見だったそうです。高橋さんは、「ロシア外務省は、条件闘争で日本から得るものをたくさん得られるよう、高く売りつけようとしている」とみています。

【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。

●8時は、『航空機も、電動化』の話題にフォーカス。航空機の電動化に向けた技術革新が始まりました。2020年代にも到来する「空の移動革命」を控え、電動航空機は従来の競争地図を塗り替える可能性も秘めています。先月には、ボーイングの幹部が来日し、経済産業省と将来の航空機の技術協力で合意。秘密主義で知られるボーイングが航空機の戦略やビジョンの情報提供まで約束して日本企業に接近するのは異例のことで、民間企業の担当者も色めき立っています。

入山さんは、航空機の電動化のメリットを3つ紹介しました。❶電動自動車と同じように部品が少ないこと、それによりコストも少なくなる。❷騒音が少なく、運航費用とCO2の大幅な削減も期待できるので環境に良い。❸電動航空機は、電動モーターを機体の後方に一列に設置し、翼と機体が一体化したデザインで、旅客機として使う場合シートの数も格段に増やせる。

一方で問題は、電気はジャンボジェットほど馬力がないこと。スタジオではタケさんが、「日本の最先端技術で強力モーターを作って実現してほしい!」と夢を語りました。

●8時30分は、『沢の鶴、ヤンマーと共同開発』の話題にフォーカス。清酒大手の「沢の鶴」は、農機具メーカーのヤンマーと共同開発した純米大吟醸酒「沢の鶴X02(エックスゼロツー)」を3月1日から販売することが明らかになりました。日本酒業界としては初めて種子から醸造まで追跡できる生産流通履歴「トレーサビリティー」を導入し、ドローンを使った酒米育成などヤンマーの情報通信技術も活用。熟した果実のような香りが特徴だそうです。

先週に続きフードテックの話題です。マスターズインタビューでもお話を伺い、世界一にもなった岩手県の日本酒「南部美人」。こちらの製造元では、人工知能(AI)を用いた日本酒造りを始めています。製造工程でAIが活躍するのは、「浸漬」という工程で、酒米を洗った後に水に浸す作業のこと。ここで杜氏は酒米の種類や精米歩合、気温といった複数の条件を考慮して吸水時間を決めます。吸水時間がわずか1%ズレただけでも、その先の工程に影響を与え、「一度吸水させたら、それを元に戻すことはできない」という、最も重要な工程に、昨年秋からAIを導入しようとしています。これが成功すれば、ノウハウを共有出来て、酒蔵によっては、跡継ぎがいなくて絶えてしまう日本酒もこれにより、後世に残すことが出来ます。

【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は塚本ディレクターが紹介しました。

今日紹介したのは、農業法人「イオンアグリ創造株式会社」が取り組む,現場の働き方改革です。日本の農業を若者が憧れを抱くような産業に育てたいとの夢を掲げて、農業法人「イオンアグリ創造株式会社」では、画期的な働き方改革を導入し、成果を挙げています。1日8時間労働、完全週休2日制、年に20日間の長期の休暇制度など、これまでの農業では考えられないような改革を実現し、採用試験を行えば、数十人の採用枠に実に4000人もの応募があるというほどの人気の農業法人です。日本の農業人口は、210万人で、これは半世紀前の6分の1に過ぎず、年齢構成も60歳以上が8割という超高齢化した産業構造になっています。イオンアグリ創造の農業現場の働き方改革、若者が採用試験に殺到する現実は、今後の日本農業の進むべき道を示してくれているようです。

【マスターズインタビュー】
今週は、鎌倉に本社がある株式会社カヤックの代表取締役CEO、柳澤大輔さんです。1998年に仲間3人で始めた面白法人カヤック。ゲームやウェブサイトなどのユニークなコンテンツを作り続け、2014年には東証マザーズに上場、現在名近い社員を抱えています。サイコロで給料が決まるなど、斬新なワークスタイルを導入してきたカヤックですが、2002年には鎌倉にオフィスを移転しています。3日目の今日は、「誰と」「どこで」仕事をするかが大事、という柳澤さんの考えから伺います。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 You Get What You Give / New Radicals 
2曲目 復活のイデオン / たいらいさお

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