【7時台】
7時台のニュースマスターは、サッカー解説者のセルジオ越後さんです。

●7時は、『サッカー、日本がボリビアに勝利』の話題にフォーカス。サッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップは昨日、ノエビアスタジアム神戸で行われ、後半に途中出場の中島が決勝点を奪い日本がボリビアを1-0で下しました。この試合は、6月にブラジルで開催される南米選手権に備えた強化の機会で、22日のコロンビア戦から先発を11人入れ替え、香川や鎌田らが先発していました。日本は、選手を入れ替えた後半に攻勢をかけ、平成で最後の代表戦を白星で飾りました。

試合結果についてセルジオさんは、「勝って当たり前」とコメント。若い選手がなかなか活躍できていない現状については、野球と違ってグラブチームと高校選手権の出場メンバーが分裂してしまっていることを指摘しました。

●7時30分の話題はこちら。競技の普及、プロとアマの壁、スポーツ経営、社会人スポーツのマネジメント。The News Masters TOKYOではこの2年間、数々のスポーツ界の問題・課題に各ニュースマスターの視点でフォーカスしてきました。そして今年はラグビーワールドカップ、来年は東京オリンピックが開催となり、日本人のスポーツへの関心度は日に日に増しています。これまで日本サッカー界に対して歯に衣着せぬ発言で、鋭く切り込んできたセルジオ越後さんは、そんな日本のスポーツ界に、今、何を思うのでしょうか？

セルジオさんは、「日本はスポーツ文化ではなく種目文化だ」とコメント。１つのスポーツに限定しすぎていることを指摘しました。社会人になってから「いろんな人と会いなさい」では遅く、「スポーツを通して若いうちから人に出会う必要がある」と話しました。

【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。

●8時は、『リクシル会長ら、解任要求！』の話題にフォーカス。住宅設備大手のリクシルグループは、５月後半をめどに臨時株主総会を開くことを明らかにしました。リクシルグループは、株主である海外機関投資家の4社から、創業家出身の潮田洋一郎ＣＥＯらの取締役解任議案を諮るため、総会を開くよう求められていました。総会では、潮田氏と山梨広一ＣＯＯの2人の取締役解任議案が諮られる見通しで、出席株主の過半数が賛成すれば了承されます。

リクシルグループの中核事業会社、株式会社リクシルは、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカーです。アルミサッシ最大手のトステム、タイル最大手のＩＮＡＸのほか、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの住宅設備大手5社が経営統合し発足しました。この中で、元々トステムであった潮田さんが会社を牛耳っていました。自分が経営者に向いていないと自覚していた潮田氏は、46歳でゼネラル・エレクトリックの上席副社長に上りつめた藤森義明氏に社長交代。さらにそこから交代劇発生し、2016年MonotaROの瀬戸欣哉氏が社長に就くも、2018年の秋に退任し、潮田氏が会長兼CEOに就任しました。この時、瀬戸氏に辞任の意思がなかったにも関わらず、潮田氏が「辞任する意思を持っているかのような発言をして指名委員会を招集し人事案を決めた」と指摘。潮田氏の言動が誤解を招いたと認めています。入山さんはタケダやカルビーの成功例をもとに、「創業家が一度身を引いたら我慢すべきだ」と強く指摘しました。

●8時30分は、『企業、経営者のこれから！』の話題にフォーカス。バブル崩壊、新興国の台頭、ＩＴ化。平成の経済・企業活動は、昭和のそれとは大きく変貌を遂げました。平成元年の世界時価総額ランキングでは、上位50社のうち32社を占めた日本企業は、平成30年にはトヨタ自動車1社のみになる一方、GAFAや中国系のIT企業がランキング上位に登場。5月より、新元号となり、さらなる激動の時代を迎える日本の経済と企業活動ですが、そこに関わる企業や経営者に必要なこととは、一体どのようなことなのでしょうか？

昔の組織は力関係が大切でした。そこから効率性にシフトし、今はビジョンややりがいにフォーカスするようになっているようです。さらにその先について入山さんは、ネットワークが重要視されると予測しました。「面倒な作業をITがやってくれるようになると、自分がやりたいことを気の合う人と追求する働き方が増えてくる」と話しました。

【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は塚本ディレクターが紹介しました。

取り上げたのは、地域に眠っていてまだ活用されていない資源を掘り起こし、その活用方法のアイディアを探る「地域オモシロ大作戦」というイベントです。先日都内で開催されたこちらのイベントに参加したのは、北海道の下川町、宮城県石巻市など8つの自治体と二つの企業で、自治体などからは、自分たちの村や町が、今後積極的にPRしていきたい資源についての、プレゼンが熱く繰り広げられました。自治体関係者と起業家とのマッチングを通じて、新たなビジネスプランが、今、生まれようとしています。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、カフェやトイレなどの空席情報を提供するサービスを手がける、株式会社バカン　代表取締役河野剛進さんです。学生時代から起業しようと決めていた河野代表ですが、一旦は普通に就職します。3日目の今日は、就職・転職を重ね、ようやく起業した思惑について伺いました。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Street Of Dreams / Rainbow
2曲目 キャプテンハーロック / 水木一郎