【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。
●7時は「小学校に教科担任制」のお話。小学校で英語が教科のひとつになる2020年度を見据えて、文部科学省は、各教科・科目を専門の教員が教える「教科担任制」の小学校への導入を進める方針です。プログラミング教育の必修化も決まっている中、専門的な知識を持つ教員の配置が不可欠という判断で、さらに学級担任の負担を軽減し、働き方改革にもつなげたい考えです。
現状では教員の年齢構成が歪で50代の教員が35%。30代、40代の教員が少なく、大阪ではこの世代の教頭候補がいない事態に陥っています。都市部では数年前から教員の採用枠を増やしていますが、教員の仕事の風評被害もあり、現在は倍率は3倍程度。タケさんには「学校の先生はやりたい意欲がある人を引っ張り上げていくことが大事だ」とお話いただきました。
●7時30分は「お彼岸に考える、これからの葬儀のカタチ」のお話。形式的な儀式を極力省いた葬儀「直葬」が、いま、都市部を中心に増えています。直葬とは、故人が亡くなった後に、安置所や自宅に遺体を運び、その後、直接火葬場に移して荼毘に付すという方法のことです。葬儀の簡素化が進む背景などについて、藤原さんにと考えます。
一般の葬儀は150万〜300万、直葬は10分の1、家族葬も30〜50万で、相場はあってないようなもの。花や棺の値段もピンキリです。藤原さんのお父様は通夜は自宅、棺はシンプルなもので5万円でした。
日本ではなんでも手段が目的化し、祭り上げられる傾向があります。葬式・結婚式だけでなくスポーツやブラック部活も同じ現象が起こっています。古い儀式にかけていた膨大な人生の時間を時短すべきで、その代わりに、亡くなった肉親に寄り添うことや心から悼むことに充分な時間をかければいいというお話でした。
【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは経営改革実践家で、初代横浜DeNAベイスターズ球団社長の池田純さん。
●8時は「今季の巨人主催試合を『DAZN』でライブ配信〜原監督はアンバサダー就任〜」という話題にフォーカス。スポーツのインターネット配信サービス大手「DAZN」と、読売新聞本社と、読売巨人軍の3社は17日、「包括提携」を結んだと発表しました。今シーズンから巨人軍のホーム試合をDAZNがライブ配信します。さらに、3社は連携して、プロ野球をはじめとしたスポーツ振興などに取り組んでいくとしています。
読売の山口社長が「4年前からお話はいただいていましたが、日本テレビ・読売テレビがあり、恩義があるので、断ってきた」と発言。そうした調整に時間がかかったのでは?と思われたそうです。DAZNは去年までに巨人以外の「11球団」とはすでにネットのライブ配信で締結していました。(今年は、パ6球団とセは広島・ヤクルトは除外の4球団)
実は、4年前は池田さんも「スポーツ中継はテレビに代わって、ネットのライブ中継になる」と考えていて、動いていた時期だったそうです。
今回の3社間の「包括提携」の中身ですが、柱は3つ
1.DAZNが巨人軍のオフィシャルスポンサー隣、原監督が「DAZNアンバサダー」に就任。
2.先月スタートした「読売新聞オンライン」でDAZNが制作するプロ野球やJリーグのハイライト動画を流し、DAZNの入会特典も設ける。
3.全国の読売新聞販売店がDAZNの視聴者拡大に協力する です。
最後の全国にある読売新聞販売店とDAZNのコラボしていく件についてはDAZNが放送するサッカーのJ2,J3やバスケットボールのBリーグなどは「各地域に根付いている」ため、読売新聞社の販売網でプロモーションの協力が得られます。DAZN側は「今回の提携でより多くの方々にスポーツの魅力を届けることができる」と協力体制で各地のスポーツファンにアプローチしていくことを考えていくとのことです。
●8時30分は「さいたまスポーツコミッション代表理事に池田純氏が就任」について。さいたまスポーツコミッションは昨年12月に全国で初めて設立されたスポーツコミッションで、4月1日から本格的に事業運営を開始します。
スポーツコミッションは、スポーツイベントの誘致と開催支援を行う組織ですが、「さいたまスポーツコミッション」はさらにスポーツを通した付加価値の提供や地域経済への貢献をしつつ、自立した組織として色々やる!としています。
「何やるかわからない」という意見もありますが、池田さんは「何やるかわからないから初めてなのだ!」と反論。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年以降は、「地域の時代」が来ます。さいたま市をスポーツ文化の新しい発信地にして、「スポーツ都市」としてのブランドを作りたいとしています。
池田さんはさいたま市とその周辺地域にあるスポーツ施設群、宿泊施設などを活用、ネットワーク化し、スポーツを「する場」「学ぶ場」を提供することで、スポーツを通じた地域創生、地域経済の活性化を図っていくとのことです。
【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」。今日は不満を買い取ってくれるサービス、インサイトテックの「不満買取センター」を取り上げます。こちらは2015年にサービスが始まり、投稿する会員数は40万人を超え、不満買取件数は1100万件を突破。蓄積した不満を分析し、これまで100社以上の企業と取引を行っています。詳細を「インサイトテック」、経営企画マネージャーの矢納弘貴さんにお話を伺いました。
こちらはアプリなどの会員登録後に不満を投稿。不満の内容によってはポイントが決まり、アマゾンのポイントになります。投稿は1日10件までとなっています。放送ではどんな不満があったのか、そしてどうビジネスに活かしたのかをご紹介しました。
興味のある方はインサイトテックのHPもしくは不満買取センターのHPのご覧ください。
【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、昨年度グッドデザイン大賞に選ばれたNPO法人「おてらおやつクラブ」の代表で、奈良県・安養寺の住職、松島靖朗さんです。「おてらおやつクラブ」は檀家さんから頂いたお供え物を、支援団体を通じて、貧困状態にある子どもたちに届けるという社会貢献をしています。今では参加しているお寺が1100を超え、支援する企業も増え、その活動は広がりを見せています。4日目は今後の活動について伺います。
今日の楽曲ラインナップ
1曲目 A Man I’ll Never Be / Boston
2曲目 Joker / Steve Miller Band
3曲目 春の歌 / スピッツ