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3月15日(金) The News Masters TOKYO 第506回

7時台のニュースマスターは文化放送報道スポーツセンターの鈴木びんさんとエコノミストの崔真淑さん。

【7時台】
●7時は2つのニュースにフォーカス。まずは「B737、日本でも乗り入れ停止 米国での運行禁止受け」というニュースについて。トランプ大統領は13日、昨年10月にインドネシア、今月エチオピアで墜落事故を起こしたアメリカボーイング社の新型旅客機「737MAX」の運航を止めるよう大統領令を出し、同日、FAA=米連邦航空局が運航停止を決めました。国土交通省も海外の航空会社に対して、当分の間、日本国内に乗り入れないように通知しました。

2つ目は「11時間超勤務で心筋梗塞」というお話。1日11時間以上働く中年男性は、7時間から9時間の勤務時間の人に比べてガンになる確率が1.6倍になると国立がん研究センターや大阪大学のチームが発表しました。長時間労働と急性心筋梗塞の関係を指摘した日本での本格的な調査は初めてです。

1993年の時点で49〜59歳の男性1万5千人の20年の追跡調査を行いました。今回は喫煙などのリスクを可能な限り、関係ないものとして分析しました。興味深いのは会社員の心筋梗塞のリスクが高くなること。大阪大学の磯博康教授のお話によると、「仕事の裁量権がないためストレスが溜まりやすいのではないか」と話しておりました。

●7時30分は「奨学金の保証人制度一本化」についてのお話。学生の学費や生活費などを支援する日本学生支援機構の貸与型奨学金について、保証人制度を廃止し、学生が保証期間に保証料を支払う機関保証制度に一本化することを検討しています。保証人の負担をなくすとともに、奨学金制度の財政安定化を図るのが狙いとのことですが、政府内では慎重論も根強いというこの問題、崔さんに解説していただきました。

JASSO=日本学生支援機構の貸与型奨学金は、大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)および大学院で学ぶ人を対象とした、国が実施する貸与型の奨学金です。仕組みとしては在学中に毎月、一定額を受け取っていきます。在学中に返済する必要はなく、卒業した後、7ヶ月目から月賦で返すのが原則で、人的保証では、学生とともに返済義務を負う連帯保証人(父母)と、学生や連帯保証人が返還できなくなった際に代わって返済する保証人(親族)を1人ずつ選任する必要があります。

この背景には奨学金利用者の自己破産が急増していることがあり、救済策が不十分です。しかし、救済措置を拡充し返済の免除などを行えば奨学金制度の財政運営に悪影響を及ぼす恐れがあります。

保証期間が確実に返済するため、国にとって奨学金制度の財政を安定化させるメリットがあります。機関保証に一本化した場合、現行制度では奨学金が月5万円でで保証料は月2000円。大学在学の4年間で保証料の負担総額はおよそ10万円。また、保証協会が肩代わり返済しても学生は協会に対して返済義務を負うため、返済困難に陥った学生の状況が改善するわけでもありません。学生の負担が重くなるのは問題ではないかというお話でした。

【8時台】
8時台のニュースマスターは国際ジャーナリストの高橋浩祐さん。

●8時は「米朝首脳会議で分かったこと」というテーマ。ハノイで行われた2回目米朝首脳会談から半月が過ぎました。合意には至らなかった首脳会談から分かったこととは?高橋さんに解説していただきます。

高橋さんも「トランプ大統領に一杯食わされた」と話します。予想に反して、ノーディール。何も合意なし。アメリカ国務省のビーガン対北朝鮮特別代表らが直前に、朝鮮戦争終戦宣言の合意や連絡事務所の設置を示唆してただけに驚いたそうです。

トランプ大統領は自書で「手の内を見せるのは最悪の失策だ。相手の意表をつけば戦いに勝てる。だから相手に行動パターンを悟らせない。私は予測不能な人間でありたい」と書いています。金正恩も大いに驚いたのではないかというお話でした。

●8時30分は「米軍駐在費の問題」のお話。トランプ大統領はアメリカ軍が駐留する国に対して、”駐留経費全額プラス5割”の支払いを求めているとの報道がありました。日本の負担は「同盟諸国の中で最も高い水準だ」と強調し、今後、慎重に交渉していく考えを示しました。

在日米軍の話はアメリカの財政赤字の話と密接に絡んでいると言います。アメリカ連邦政府の公的債務残高は現在22兆1250億ドル(2470兆円)で火の車です。特にトランプ政権で大型減税策で減少した税収を補うため多額の国債を発行したため、債務が膨らんでいます。それを日本などに対する米軍駐在費を上げることで賄おうとしています。

高橋さんは安倍政権の下、日本はアメリカのATMと化していると話します。私たちはアメリカのための納税をしているのでしょうかと疑問を呈していました。

【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」。今週は11日からの4日間岩手・宮城・福島の3県で始まっている取り組みについて。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、発酵学者・食文化論者で文筆家の小泉武夫さん。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Running With The Night / Lionel Richie
2曲目 チェリー / スピッツ

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