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3月4日(月) The News Masters TOKYO 第497回

【7時台】
今週月曜日7時台のニュースマスターは、FNN.jpチーフビジョナリストの清水俊宏さん。

●7時は「夏の参院選への見通し」にフォーカス。一般会計総額が101兆4571億円で過去最大となる平成31年度予算案はおととい未明に衆議院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、衆議院を通過しました。予算案は参議院に送付され、今年度内の成立が確定します。立憲民主党などの野党6党派は厚生労働省の『毎月勤労統計』の不適切調査問題を巡り審議が不十分だとして、根本匠厚生労働省大臣の不信任決議案を提出しましたが、衆議院本会議で与党などの反対多数で否決されました。

国会も深夜まで行っていると超過手当もかなりのものになります。衆院会計課が示したデータによると、職員657人が残業し、超過勤務手当総額は1297万1118円、深夜帰宅などで使用されたタクシー代の合計は82万9910円に達しました。野党側は採決に抵抗するため、根本厚生相の不信任決議案の提出などいつまで時代遅れのパフォーマンスを続けるでしょうかと清水さんは苦言を呈していました。

夏の選挙に向けての見通しですが、対決型の法案はいくつか見送ったので、さんぎんは与党勝利は盤石かと思われていたが、統計不正の問題でダメージが出ています。今後スキャンダルや不用意発言が出たりすると潮目が変わる可能性もあります。先日も安倍総理が国会で声を荒げてた場面がありましたが、感情的に野党を攻撃すると足をすくわれかねません。野党も単なる人格攻撃や不正統計一辺倒では呆れられるというお話でした。

●7時30分は「呑み会じゃなくてランチミーティング」というお話。近年は価値観やお酒に対する意識が変わり、会社の呑み会に対して肯定的・否定的な意見が二極化しています。こうした中、企業ではコミュニケーションの場を呑み会から別の会合に代替する試みも進んでいます。

20〜35歳の男女100人に行った編集部の独自アンケートでは、「あなたは会社の呑み会は必要だと思いますか」との質問に対し、「必要」「どちらかと言えば必要」との回答が48%、「不要」「どちらかと言えば不要」との回答が52%とほぼ半数となりました。

今の呑み会に変わる新しい会合はランチ。福利厚生の欄に「ランチミーティングの費用は会社負担」と記載する企業もあります。最近は主婦や副業との両立など様々な働き方があり、終業後、全員の数時間を飲み会のために確保する労力が大きいのも理由の一つです。他にもランチの方が低コストで、インターンやアルバイトさんも参加ができるメリットもあります。また、ランチよりもさらに気軽な交流の場としてスウェーデンで生まれた慣習「フィーカ」を導入する企業も出てきています。

もちろん、アルコールは「仕事」から「オフ」にモードが切り替わるきっかけになり、より立ち入った話もできると考えられています。「これが正解!」ではなく色々な形があって良いというお話でした。

【8時台】
本日8時台のニュースマスターは精神科医の名越康文さん。

●8時は精神科医、ニュースを切るということで、2つのニュースについてお話いただきました。1つ目は「米朝の会合にボルトン氏を同席させた心理戦的意義」について。今月27日からベトナムの首都ハノイで行われたアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談は、北朝鮮の非核化を巡って溝が埋まらず、28日、予定していた合意文書の署名を見送りました。

今回の階段で閣僚を含めた拡大会合は、実務協議を担う顔ぶれが参加しており、北朝鮮は金英哲朝鮮労働党副委員長、リ・スヨン党副委員長とリ・ヨンホ外相。アメリカ側にはポンペオ国務長官とマルバニー大統領首席補佐官代行に加え、対北朝鮮の強硬派のボルトン大統領補佐官が出席しました。

ボルトン氏は会合に参加しましたが、融和ムードを考え夕食会は欠席しました。名越さんはボルトン大統領補佐官を同席させたことの意味について、トランプ大統領は極東から手を引こうとしているのでは?と予想します。

強硬派は核を含めた戦力の全面情報開示を求める姿勢を示しましたが、到底受け入れられるわけありません。長期的に極東から手を引くために、極東の安定化を図る意図があったと考えられます。北朝鮮がアメリカだけでなく、中国や日本など周辺諸国にも向き合うように仕向けた布陣を明確化したということではないかというお話でした。

2つ目は「体罰を法律で禁止に」児童虐待防止対策を強化するため、政府がまとめた児童福祉法と児童虐待防止法の改正案の概要がおととい明らかになりました。両親らに『児童のしつけに祭して体罰を加えてはならない』と体罰禁止を明記し、教育委員会などの職員の守秘義務や、配偶者暴力の相談機関が児童虐待の早期発見に努めることも新たに規定するとしています。

民法は、教育などに必要な範囲で親が子どもを戒める懲戒権を認めています。NGO「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」が2017年、国内の大人2万人を対象に行った調査によると、約6割がしつけのための体罰を容認しています。

●8時30分はMITテクノロジーレビューより、「ビッグデータによると戦争は回避できないという説について」というお話。大規模データベースを用いて過去600年間にわたる戦争について分析したところ、戦争は避けられないネットワーク現象であり、社会の構造にしっかりと組み込まれていることが示されました。比較的平和な今の時代も、戦争を避けることができないという可能性があるという分析です。

戦争は特定の事件や一握りのファシストの生でおこるのではなく、社会の仕組みに組み込まれており、避けることができないという説を紹介。社会は社会的・政治的・経済的な力が合わさった複雑なネットワークで社会の力は、個人と個人が代表する国とのつながりのネットワークに依存します。戦争の数自体は少なくなっていますが、破壊力は増しています。戦争の歴史的パターンは、平和支持者が考えているよりも、長期的にわたる平和が本質的に脆いものである可能性を暗示しています。

一方で、名越さんは個人が自分の生活に置いて善く生きる努力をする、国民全体の社会的な在り方が変われば、社会が変わるはずという考えを持っており、一人一人が他人の痛みに敏感になる今日が昨日よりも建設的な人間関係を作っていく努力だけが可能性だというお話でした。

【トレンドマスターズTOKYO】
毎週月曜日のトレンドマスターズTOKYOはYesNoアンケートで主流がわかる「あなたはどっち?YESNOリサーチ」をお届け。今回から「Voicy」とのコラボで生まれた学生パーソナリティ 聖心女子大学文学部英語英文学科の滝戸貴瑛さんのレポートでお届けしました。

本日のテーマは「目覚ましを使わずに、朝起きるべき時間に起床できますか?」です。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手はエレキバンなどで知られるピップグループの松浦由治社長です。松浦さんは1958年、東京都の御生れ。早稲田大学を卒業後、医薬品の卸売を行う「三星堂」を経て、ピップフジモトに入社、東西の事業会社が合併したピップグループで2010年、副社長に就任、去年から社長を務めています。初日の今日は、創業家に生まれた松浦さんが入社を決めた頃のお話、そして、社長に就任して変えたいと思っていることを伺いました。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Say You Say Me / Lionel Richie
2曲目 アイネクライネ / 米津玄師

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