輸入に関してはEU産のワインには昨日時点で15%または1リットルあたり125円の関税が課せられていますが、即時ゼロになったり、1kgあたり30円の関税があったパスタは28年にゼロになります。一方、輸出に関してはEUが日本の乗用車にかけている10%の関税は26年2月にゼロになり、乗用車用タイヤやエンジン関連部品などの自動車部品は発効後、9割以上の関税が即時撤廃となります。また、牛肉、お茶、水産物といった農林水産品のほとんどのEU側の関税も即時撤廃。酒やタバコ、塩など様々な日本産品への関税も無くなります。
関税がなくなれば、日本企業や農家が輸出する車や農産品の販売価格が安くなり、5億人を超えるEU市場でシェアを一気に拡大する好機となります。また、デフレ政策なのではないかという意見も出ましたが、食品などでお金を使わなくなった分、他での消費に回る可能性もあるので、一概には言えません。