仕事柄、ビジネスパーソンの思考力や数字力の欠如を目の当たりにする。かつてはその現場を見て「学校の先生がた、もうちょっと頑張ってくださいよ」と正直思っていた。しかし、様々な情報や教育機関の方のお話を聞くにつれ、今はそれを要求するのは難しいと思っている。
現場の先生方は本当に過酷な環境のなかで熱心にご指導されており、頭が下がる。ただ、このニュースのような数字を見ると、やはり何かが間違っているのだと思う。ダイレクトに言えば、仕事が多すぎる。
教科指導と父母対応、クラスマネジメントは分業にならないものだろうか。そのプロが、質の高いプロの仕事を、効率よく分業で行い、全体を最適化する。現代の企業もまったく同じ考え方をするだろう。
私の専門分野でいうなら、算数の段階から「専門の先生」が教えるべき。模範解答が「3×5=15」の問題で「5×3=15」は不正解と指導する先生が算数を教えてはいけない。