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2月19日(火) The News Masters TOKYO 第488回

【7時台】
火曜日7時台のニュースマスターは、作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さんです。

●7時は、「夏の参院選に関する世論調査」にフォーカス。日本経済新聞が行った夏の参院選に関する世論調査で、与党の自民・公明両党が「過半数を維持するほうが良い」と答えたのは49%とおよそ半分で、「維持しないほうが良い」の39%を上回りました。一方、野党が「統一候補を立てるべきだ」は57%と、「立てるべきではない」の25%を大きく上回りました。

この調査について佐々木さんは、「安倍政権には消極的な支持が多いのでは?」と見立てました。「いくら統一候補を立てても、野党は勝てない。いくら野党が共闘しても、過去2回失敗している。単純にアンチ自民の政権を作ればいいと言うのではないというのを国民が気づいている」とも分析。また、近年は右左の対立ではなく、上と下(富裕層と貧困層)の対立があり、「そこを争点にした方がいいのでは」ともコメントしました。

●7時30分は、「若者を狙うサブリース詐欺、広がる」にフォーカス。不動産の転貸契約「サブリース」を悪用した投資の勧誘が広がっています。ターゲットになっているのは投資知識のない若者が多く、不正な住宅ローン契約を知らぬ間に結ばされた顧客が、金融会社から一括返金を求められるなどのトラブルが起きています。

スルガ銀行の「かぼちゃの馬車」がまさにこの問題。なぜ、こんなビジネスが成立するのかというと、業者側は最初に、アパートを建てて利益を上乗せしているためで、悪質なサブリース業者には、あとはどうでもいいわけです。佐々木さんは「お年寄りに対して散々やりすぎたから、今度は若者がターゲットになっている」として、その背景とともに解説しました。

【8時台】
8時台のニュースマスターは、経営学者の楠木建さんです。

●8時台は『企業イメージランキング』の話題にフォーカス。日本経済新聞社と日経広告研究所が発表した「ビジネスパーソンが抱く企業イメージ」の総合ランキングでトヨタ自動車が18年連続で1位となりました。2位は、自動運転やAI(人工知能)の開発で先行するグーグル。3位にはユニクロを展開するファーストリテイリングが前の年の13位から大きく躍進しました。

楠木さんは、企業イメージランキングについて「30年間の時系列の変化を見るのは面白い」と話しました。また、「イメージは成果の1つの指標。見られ方を気にしている時には成果は出ない。イメージは1日にしてならず。コツコツと積み重ねを頑張った後にもらえるご褒美のようなもの」とし、人間にもこれが当てはまると解説しました。

●8時30分は、『いきなりステーキ、ニューヨークから一部撤退』の話題にフォーカス。「いきなりステーキ」を展開するペッパーフードサービスのアメリカ法人は、ニューヨーク市内に展開する11の店舗のうち、7つを閉めることを発表しました。鳴り物入りでニューヨークに進出してから、まる2年。「安さ」と「手軽さ」を売りにしたものの苦戦が続き、事業の縮小を決めました。

楠木さんはこのニュースについて、「外食の意味合いの違いを教えてくれる話題だ」と話しました。日本と違って、外食ではゆっくり話しながら食べるのがアメリカ。もちろんファストフードのイメージも強いのですが、「外食する以上はゆっくりする」という文化の違いがあるようです。アメリカでも人気の一風堂はこの違いを意識した結果、メニューの数が日本よりも多くすることで、前菜も楽しみながら食事することができます。また、タケさんは、アメリカでのステーキ事情について「アメリカでステーキはハレの日に食べるもの。日本でいう懐石料理のようなもの」と話し、いきなりステーキが日常として受け入れられなかったことを指摘しました。

【トレンドマスターズTOKYO】
火曜日のテーマは『BOOK』です。今日は、1か月の訪問者が1800万人を超える!という総合ニュースサイト「J-CASTニュース」が提供している書籍紹介サイト・「BOOKウォッチ」から編集長の木村寛明さんにお越しいただきました。

紹介いただいたのは、元週刊誌記者でノンフィクション作家の中部博さんが書かれた『スーパーカブは、なぜ売れる』(集英社インターナショナル)です。まずこの本、「世界で1億台!驚異のベストセラー」というサブタイトルに驚きです。楠木さんも、「発売から60年経った今もメカニズムや造形が変わらない最強の商品。iphoneなんて目じゃない!」と評価。開発当時、創始者の本田宗一郎さんは、「生活に根付くようには手の内に入るものを作る」。藤澤武夫さんは「女性が乗りたくなるようなオートバイを」と考えていたそうで、1億台を売り上げる人気商品は偶然ではなく考えられて作られたことがわかります。本の書評については以下のリンクからご覧いただけます。

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【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、探検家・医師・武蔵野美術大学教授で、人類がアフリカからアメリカ大陸にまで拡散していった行程を遡行する旅「グレートジャーニー」を行った関野吉晴さんです。44歳で病院勤務を辞め、グレートジャーニーを始めた関野さん、キッカケはこれまでずっと行っていた南米で仲良くなった先住民たちとの交流でした。

本日の楽曲
1曲目 Hello / Lionel Richie
2曲目 Killing Field / Slayer
3曲目 Trying to get to you / Elvis Presley
4曲目 Bad Luck / Harold Melvin & the blue notes

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