ブレグジットの最大の焦点はアイルランドとの国境をどうするのかで、小倉さんは現在の日韓関係よく似ていると話します。英領期待アイルランドと地続きのEU加盟国アイルランド間は、毎日15000人が往来、イギリスもEUも、離脱後も厳しい管理を復活させないことで一致。北アイルランドでは1960年代後半から、イギリスからの独立とアイルランドの帰属を求めるカトリック住民と、イギリスへの帰属継続を求めるプロテスタント住民の間で紛争が激化し、3000人以上が犠牲になりました。
イギリスは常に欧米諸国との関係の上でアイルランド問題と向き合ってきましたが、国境のない状態を続けるべきだと考える人々とEU離脱後は通関などのめんで国境ができても仕方ないと考える人々の間での対立も出てきています。
合意がないと離脱後の20年末までの移行期間もなくなり、物流が滞り、市民生活や経済活動に悪影響が生じる可能性があるため、イギリスもEUも「合意なき離脱」は避けたいと考えているとのことです。