【ダボス(スイス)共同】国際非政府組織(NGO)オックスファムは22日開幕した世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に合わせ、世界の富の偏在に関する報告書を公表。世界の富豪上位26人が独占する資産は約1兆3700億ドル(約150兆円)に上り、世界人口の半数に当たる貧困層38億人が持つ資産とほぼ同額だと指摘した。
報告書によると、「ビリオネア」と呼ばれる資産10億ドル以上の富豪は2010年の1011人から18年には2208人とほぼ倍増。代表的なビリオネアとしては米インターネット通販大手アマゾン・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)らが知られる。
富豪26人の資産150兆円 世界の貧困層38億人と同額
-
トマ・ピケティ氏が『21世紀の資本』で明らかにしたように、現代社会では持ってる資産家の財産が増える方が、全体の収入が増えるスピードより早いし大きいです。日本でもアベノミクスで豊かになったのは「持てるもの」でした。
富の再配分を強制的にやるには新しい税金を課すしかありません。資産家が一番嫌がるのは、銀行預金に金利をつけるのではなく、預けているだけで課税されて減っていく資産課税。また、AIロボット社会が深まり、単純な処理業務の仕事を失う人が増えることも予想されるため、ベーシックインカムの議論も出てくることが予想されます。その財源として資産課税が充てられる可能性もあります。
また藤原さんは「お金だけでなく、資源の再分配が新技術によって可能になることもある」と話し、フードロスについてのイーロン・マスクのチャレンジなどについてお話いただきました。
コメントComments