内閣府は7日、1月の景気動向指数の速報値を発表し、景気が既に後退期に入った可能性が高いことを表す「下方への局面変化」に基調判断を引き下げた。中国経済の減速で生産が落ち込み、景気の現状を示す一致指数(2015年=100)が前月比2・7ポイント低下の97・9と、5年7カ月ぶりの低水準に悪化したことが響いた。政府は景気拡大期が1月で戦後最長の6年2カ月に達したとの暫定的な見解を示してきたが、疑問符が付く結果となった。
アベノミクスによる好景気を支持に結び付けてきた安倍政権には打撃だ。10月の消費税率10%への引き上げに逆風が強まることも予想される。
1月景気指数、後退局面の可能性 「戦後最長」に疑問符
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景気の拡大が終わったという正式な判断は、山を越えたと見られてから少なくとも1年ほど後までのデータも分析した上で内閣府が行います。今回は2012年12月に始まった景気拡大が今年の1月で戦後最長の6年2ヶ月に達したとみられるという見解です。
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