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ITジャーナリストの三上洋さんに聞く! 「オンライン会議の疑問・質問」 『村上信五くんと経済クン』

文化放送で放送中のラジオ番組『村上信五くんと経済クン』。パーソナリティは関ジャニ∞の村上信五さん長麻未アナウンサーです。
      
7月4日の放送では、ITジャーナリストの三上洋さんをゲストに迎えて、今やすっかりビジネスの主流となったオンライン会議についての疑問、質問に答えていただきました。

●目次
オンライン会議の謎マナー!?
オンライン会議で重要なのは、映像ではなく音声!
朝一番のオンライン会議は、画面をオフにしてもよい?
オンライン会議は会社のコスト削減に繋がる!

オンライン会議の謎マナー!?

●質問

この間、壁紙をハワイのビーチにした状態で会社のオンライン会議に参加したのですが、後で上司にめちゃくちゃ怒られました。自分の掃除できていない部屋を見せるよりいいと思ったのですが、どう思いますか?

 
三上さんの回答は――

三上 壁紙はいろいろ変えられてすごいおもしろい機能なんですよね。会議の規模によるかと思いますが、ラフな打ち合わせならば壁紙を変えて遊んだほうがおもしろいです。話の掴みになって会議がうまく進むんだったら、どんどん変えてもいいと思います。ただ、大人数の会議だとちょっと浮いちゃうかもしれないので、そこは考えたほうがいいかもしれないですね。
村上 こういうオンライン会議のマナーラインって今から出来ていくんでしょうね。
 
三上さんによると、すでにオンライン会議の謎マナーがいくつか生まれているそうです。
 
三上 例えば、上司が終わるまでは部下はオンライン会議から抜けないでくださいとか。
村上・長 うわぁ~。
村上 上司が帰るまで帰れないという昔の飲み会と一緒ですよね。
三上 そんな昔のマナーを、このリモートの時代に持ち込むなんてもう非常識極まりないです。
村上 そうですよね。
  
三上 あと、とんでもない相談があって、「オンライン会議の並び方を偉い人順に出来ませんか?」っていう。
村上 くだらない所に序列をもちこんでほんまに。
(笑)
三上 今、企業や上司の方はリモートの意識改革をしなきゃいけないんですね。序列、服装、壁紙とか、そんなことにこだわるんじゃなくて、スムーズに会議をし、意思決定をして、リモートで効率よく働きましょうということをすればいい。そんな細かい謎マナーにとらわれちゃダメなんです。
村上 いやいやおっしゃる通りだと思います。
 
 

オンライン会議で重要なのは、映像ではなく音声!

   
●質問

オンライン会議中に自分が発言していない間は、音声をオフにしないとマナー違反だという意見もありますが、どう思いますか?

  
三上さんの回答は――
   
三上 マナー違反ではありませんが、オフにしたほうが親切なことは確かです。テレビ会議って、音が一番大事なんです。実は映像はどうでもよくて、音がちゃんと聞こえていればスムーズにコミュニケーションができます。
  
しかし、実際にオンライン会議で音の状態が悪い人はかなりいるそうです。三上さんはその原因の1つとして、「ノートパソコンの内蔵マイクを使用している」という例を挙げます。
   
三上 ノートパソコンの内蔵マイクを使っていると、キーボードのカチャカチャという音が入ってしまいます。なので、マイクをイヤホンマイクかヘッドセットのマイクにする。他の人に雑音を聞かせないためにも、これが一番重要です。もしそれが難しいようであれば、自分が発言する時以外はミュートにした方が余計な音を聞かせないのでいいと思います。
村上 これもごもっともな意見じゃないですか。
    
    

朝一番のオンライン会議は、画面をオフにしてもよい?

●質問

朝一番のオンライン会議は、ギリギリまで寝ていて化粧もあまいので、画面をオフにしたいのが本音です。大人数の会議なら問題ないですかね? 女性からすると、部屋が丸見えとなるオンライン会議は正直しんどいです。

  
 
これに対して三上さんは、「画面はオフでいいです」と回答。その理由は?
 
三上 「仕事のためにメイクしろ」って、「じゃあそのメイクのお金は会社から出てますか?」って話しですよ。
村上 なるほど。
 ちょっと似た話をネットで見たことがあります。服装代もいるんじゃないかみたいな。
三上 私たちはリモートワークで自宅で仕事します。さて、電気代は会社が払ってくれますか? オンライン会議のために準備したパソコンや照明代は払ってくれるんですか? リモートワーク、テレワークはプライベートと仕事を一つの家の中でやるということなので、これは無理にメイクやかっちりした格好をする必要はないです。
   
三上 これはやはり企業側の意識がぜひ変わってほしくて、テレワーク、リモートワークっていうのは、「じゃあ家で9時~17時で働きましょう」っていう話じゃないんです。そうじゃなくて、「家の中のプライベートな時間と仕事の時間、これをあなたの裁量に任せますよ、あなたの自由にしてください。その代わりかっちり成果は出してね」っていうのがリモートワーク、テレワークです。なので、「会議の直後は洗濯物の時間」、「幼稚園に迎えにいってから仕事」みたいに時間を切り分けることを、企業側はよしとするべきだと思いますね。メイクをしてなかろうが、カメラがオフであろうが、後ろで子どもが走ろうが、仕事をちゃんとすればいいじゃんと。
村上 ね、ちゃんと結果に繋がればね。
    
    

オンライン会議は会社のコスト削減に繋がる!

     
最後に、オンライン会議は今後どのように変化していくか、三上さんの意見を伺いました。
    
三上 自粛期間中ずっとリモートワーク、テレワークをしていた反動からか、7月頃からはみんな会社に行って、会社で会議をするようになってしまったんですね。それはほんとに残念なことで、せっかくいい習慣ができたので、これを活用してほしいと思います。コロナ禍のこのリモートワーク、テレワークの状況を活用してビジネスに繋げようという企業は、今後大きく伸びると思います。というのは、リモートワーク、テレワークはまずコスト削減ができます。通勤代がかからないし時間効率もよい。残業代も少なくできます。それでいて意思決定も素早いですからね。
    
これを聞いた村上さんは、「今後もリモートワーク、テレワークを企業の上層部がどう活用していくかが焦点になりますね」と話しました。
     
     

【村上信五くんと経済クン】

http://www.joqr.co.jp/murakami/
放送日:土曜 9:00~10:00
出演者:村上信五、長麻未アナウンサー
 
●番組を聴く
http://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20200704090000