(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2024年10月25日
10月20日 第641回放送
国の重要無形文化財「輪島塗」が、9月の豪雨で大打撃を受けました。元日の地震から
再び立ち上がろうとしていた矢先の大水害に職人たちの落胆は大きく、危機状態です。
多くの工房で材料や道具が泥水につかってしまうなどの被害が出ていますが、輪島塗の
職人集団『彦十蒔絵』の代表で漆芸作家の若宮隆志さんに電話でお話をうかがいます。
若宮さんは1964年輪島市に生まれ、84年に輪島市内の塗師屋勤務を経て本格的に
漆芸技法を学び、2004年に漆芸の職人集団『彦十蒔絵』を立ち上げ、伝統的な技法
を駆使しながら、輪島塗の枠に留まらない自由な発想の作品を発表し国内外で高い評価
を得ています。輪島塗の特徴は、木地を作る木地師、漆を塗る塗師、蒔絵師、沈金師と
専門化した職人たちによる分業制で、それぞれの工程で特化した専門の職人が技を施し
手から手へと渡されて完成するので、職人一人で完成する工芸品とはここが違います。
全てが揃わないと完成しない輪島塗の分業制が、復興・復活の足かせになっています。
若宮さんは1月の震災後、余震を想定して作品や材料等を床に置いていた自宅兼工房が
膝丈まで浸水。大切に保管していた貴重な漆も水没して使い物にならなくなりました。
現在は金沢市内の借家に住み、工房も借りて作業をしていますが1割程度の仕事量しか
こなせず、20人のチームのうち通い職人の3人の住まいの確保もままならない状態。
国や県の復興ビジョンが示されない中、辞める漆器職人たちも出て「やる気が失せる」
という心情も吐露します。とは言え『彦十蒔絵』の職人たちがもつ最高峰の技術を未来
に伝える使命もあり、輪島にこだわらずに他の地域に広がりをもって親方からの技術を
継承していくという事も考えねばと、危機的状況にある輪島塗の活路を探っています。