(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2024年10月18日
10月13日 第640回放送
低栄養・骨折・認知症を予防する中高年の強い味方で、筋肉と脳に効くスーパーフード
それは「たまご」です。かつては「たまごはコレステロールが多いので1日1個まで」
という時代もありましたが、厚労省も「コレステロールの摂取制限」をなくしました。
毎日3個以上食べている「たまご大好き」鎌田さんと村上さんの『たまご賛歌』です。
50年前「長野県」で健康指導するにあたり、海のない長野県では「たんぱく質不足」
が起きていました。そこで鎌田さんは「たまご」が好きな人は2~3個食べることを勧
めました。併せて血液検査も実施、血中のコレステロール値を調べたところ数値は上が
りませんでした。以来、自信をもって「たまご」を超良質タンパク質として勧めます。
イタリアの研究機関によると「またご」を週3個以上食べている人は、2個以下の人と
比べて高血圧の発症リスクも脂肪肝の発症リスクも低下していることが分かりました。
「たまご」は人の体内ではつくることができない、全9種の必須アミノ酸を基準よりも
多く含む「アミノ酸スコア100」の食品。筋肉を作るためにはBCAAバリン・ロイ
シン・イソロイシンの3つのアミノ酸が大切で、日に3個「たまご」を食べればOK。
「たまごの雑学」①たまごはとがった方を下に、丸い方を上にして冷蔵庫で保存する!
②たまごは「生・茹で・焼き」で栄養はどう違うか?生なら熱に弱いビタミンB群を損
なわずに摂れる。ビタミンB群は、黄身だけに含まれるので、黄身だけは「生」で食べ
白身だけレンジで半熟以上に加熱という食べ方もある③たまごと納豆の相性。生の白身
に含まれるアビジン成分は、皮膚を美肌にしてくれる納豆のビオチンというビタミンの
吸収を妨げるので、納豆には黄身だけを入れること!鎌田實著『長生きたまご』より。
2024年10月11日
10月6日 第639回放送
昨年10月7日、ガザ地区を支配するパレスチナ武装勢力がイスラエルに奇襲攻撃して
始まった戦闘は、イスラエルの報復により多くの犠牲者を出しながら1年になります。
ガザ地区出身の医師で人権活動家としても知られるイゼルディン・アブエライシュさん
が来日し彼のドキュメンタリー映画も公開中です。今週は『映画』と関連の話題です。
鎌田さんの知人でもあるアブエライシュさんは、2009年ガザ地区に侵攻したイスラ
エル軍に自宅を攻撃されて3人の娘を失いました。でもTVで「憎しみではなく共存に
ついて語り、赦しと和解の精神を持って憎しみの連鎖を断ち切ろう」というメッセージ
は世界中の人々に感動を与え、自伝の『それでも、私は憎まない』は世界的ベストセラ
ーになりました。彼の人権活動を追った映画『私は憎まない』は、全国順次公開予定。
村上さんが視覚障がい者のための「音声ガイド」に初挑戦しました。映画は昨秋番組で
紹介したパーキンソン病をテーマにした『いまダンスをするのは誰だ?』です。ナレー
ションの収録にあたり協力いただいた平塚千穂子さんは音声ガイドのパイオニアです。
2001年にバリアフリー映画鑑賞推進団体"シティ・ライツ"を設立し、視覚障がい
者の皆さんが映画を楽しむための同行鑑賞会などを実施して、見えている情報を言葉で
ガイドする「音声ガイド」という手法を確立しました。現在は、北区にある日本で初の
ユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」を運営。同シアターは障がい者専
用のバリアフリー型シアターではなく、障がいの有無にかかわらず、誰でも映画を鑑賞
できるユニバーサルシアターとして運営しています。全作品に音声ガイド&バリアフリ
ー字幕を付けて上映しているので鑑賞ポイントや作品を深く理解するのに役立ちます。
2024年10月 4日
9月29日 第638回放送
人気絵本作家ヨシタケシンスケさんが「軽度のうつ」を公表しました。40代の終わり
から体力は落ちるし、集中力が続かず「しんどいなぁ」という症状が続いたそうです。
人生が上り坂から下り坂に変わるこの時期は、心と体の問題を抱えやすく、程度の差は
ありますが8割の人が『ミッドライフ・クライシス』中年の危機を経験するそうです。
その経験から鎌田さんは3年前に同名の本を上梓。今週のテーマ『おススメの本特集』
『ミッドライフ・クライシス』は「人生の成長痛」あるいは「第二の思春期」と考えれ
ばいいという鎌田さんの助言。ヨシタケさんは「起伏は心の成長」と捉えるそうです。
ヨシタケシンスケさんの3作品『あんなにあんなに』と『メメンとモリ』と『おしごと
そうだんセンター』を紹介。生きることの意味、働く事の意義を考えさせられる絵本。
鎌田さんの推薦は太田愛著『幻夏』です。主人公の刑事には「23年前の友人の失踪」
と、現在担当している「少女失踪事件」の2つの事件に隠された共通点が次々と明らか
になっていきます。冤罪によって引き起こされる悲しみの連鎖。少年時代の友情の記憶
があるからその分、切なさが募ります。巨悪を追い詰めていく司法の壁は重い。小説は
「法は正しく罪を裁いてくれるのか?」といった「司法制度への疑問」がテーマです。
藤岡陽子著『リラの花咲くけものみち』を推薦した村上さん。主人公は聡里(さとり)
10歳で母親を亡くし、継母に疎まれ不登校になった少女が獣医師になるまでの物語。
聡里を支える祖母のチドリは「不幸中の幸いを見つけるのが得意な人」で、脳出血で倒
れた時も、外で倒れたこと、手術が成功したこと、麻痺が左手だったので運がよかった
と言える人。そんな祖母だから、落ち込む聡里を陰になり日向になり励まし応援する。