(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2024年9月27日
9月22日 第637回放送
今年1月1日に施行された「認知症基本法」では9月を「認知症月間」と定め、認知症
についての関心と理解を深める行事が各地で行われています。国の推計では65歳以上
の認知症患者は600万人以上(2020年時点)とされ、高齢者の増加と共に患者数
も益々増えます。さらに65歳未満で発症する「若年性認知症」の人もいるので、自分
や家族を含めて「他人事では済まされない、身近な病気」です。テーマは認知症です。
ゲストはシンガーソングライターの白井貴子さん。母と叔母の介護を通して学んだこと
を活かしながら「一般社団法人日本認知症予防学会スペシャルアンバサダー」として、
さまざまなイベントに参加しています。放送当日は横浜市役所アトリウムでライブ公演
9月29日は「日本認知症予防学会」主催の「認知症-未病と予防-」と題した座談会
(会場:パシフィコ横浜)にスペシャルアンバサダーとして出演し体験談を話す予定。
認知症の根本的な治療法はまだ見つかっていませんが、進行を遅らせる薬が開発され、
環境の改善や適切なケアで、症状が軽減される場合もあります。また認知症や軽度認知
障害は、今後も増加傾向にあるので、益々「認知症の未病と予防」が大切になります。
1981年デビューした白井貴子さんは、本業の音楽活動でも「デビュー45周年」に
むけて着々と準備を進めています。まず10月5日~「京都佛立ミュージアム」で開催
する「母 TSUNAGU 未来展2-白井貴子:RockQueenの宝物-」と題し
デビュー以来のステージ衣装やアルバムとともに「白井貴子音楽ヒストリー」を展示。
11月1日(金)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにおいて
白井貴子&クレイジーボーイズ『未来へ咲かそう!フラワーパワー2024』を開催。
2024年9月20日
9月15日 第636回放送
明日は「敬老の日」です。65歳以上の人口は日本の総人口の約3割を占めています。
そして今や日本人の10人に1人が80歳以上です。さらに、65歳以上の就業者数は
増加しており、就業者全体に占める割合は13%超で高齢者の就業率は主要国トップ。
活躍中の元気な方、病気療養中の方も含めテーマは『頑張る高齢者』の投稿紹介です。
◆栃木県下都賀郡の80歳男性。60歳から始めた登山仲間は20人全員が後期高齢者
となり山の選定も苦戦。10年前のマレーシア最高峰「キナバル山」が良い思い出です
が、現在は、近県の低い山が主力で、毎月一回の山歩きが私の活力となっております。
◆所沢の男性77歳。商社マンとして22年間駐在した「中南米」との関係強化のため
「ラテンアメリカ協会」のメンバーとして学校や市民講座で中南米PRをしています。
「腹話術」を習得しボランティアで保育園や介護施設などを巡って公演を続けています
◆さいたま市の男性66歳。狭心症でステント処置は済んでいましたが動脈硬化が進み
「心臓冠動脈のバイパス手術」を受けました。担当医師に「歩いて家に帰れるように」
という言葉に励まされ「絶対に歩いて家に帰るんだ!」と信じ退院時に実行しました。
◆三島市の女性。父が急逝し遺された母を労いと感謝の意を込めた投稿。嫁いで50年
の母は、祖父母と父を一生懸命に支え、特に介護は十分に頑張ってくれました。今後は
自分の時間を大切にしてゆっくり歩んでください。◆新宿区66歳男性。亡き父は学徒
動員の軍事教練中に負傷したことで左足義足の生活を強いられました。なのでキャッチ
ボールやかけっこをして遊んでもらえず反発した記憶もありましたが、叔父から「兄貴
も遊べなかったけど成長を見届けられ良かったと思っていると思うよ」の言葉に得心。
2024年9月13日
9月8日 第635回放送
人生100年時代と言われる今日、50歳は折り返しの年齢になりますが、加齢と共に
筋力が低下してくるため、五十肩、腰痛など、体の衰えを実感する人も多くなります。
また「健診」で異常がなくても、倦怠感や不眠など更年期の症状が現れる人がいます。
好評企画『ドクター・カマタの健康相談』に寄せられた相談に一つ一つお応えします。
◆福生市・80歳の女性。16年前に「胸椎くも膜のう胞」の手術を受け、今は好きな
散歩も制限がある中"番組から元気になるヒント、生きる工夫を教わっている"と投稿
現在の悩み「胃食道逆流症」に対し、胃酸分泌抑制剤と食後は座位で過ごしてと助言。
◆三鷹市・68歳の男性。泌尿器科で「前立腺肥大症」と「腎機能の低下」を指摘され
宅配の「低たんぱくの食事」を摂っているが、気を付けるべきことは?塩分制限、カリ
ウムが溜まりやすいので野菜は茹でる。タンパク質は半分の30gに抑えるよう助言。
◆品川区・61歳の女性。医者にかかるタイミングがわかりません。年に一度血液検査
を受けて、その時に先生の値踏みをして、相性のいい先生との出会いを探しましょう。
◆市川市・72歳の男性。長年、持病の「心房細動」を抱え、定期的に検診を受けては
いるものの「脳梗塞発病の恐怖」を感じる今日この頃です。心房細動には「発作性心房
細動」と「持続性心房細動」があり、発作性には心臓の裏側の細動を起こしそうな心筋
を電気で焼く「カテーテルアブレーション手術」がある。一方持続性は、普通の運動が
OKだが心肺に負担がかかる運動は避け、血栓予防に血液サラサラ剤の服用を薦める。
◆横浜市・女性。認知機能が低下した母を看ると「老いを考えさせられる」との相談に
老いの姿を見せてくれているので、耐えることなどを学べる機会と捉えてしましょう。
2024年9月 6日
9月1日 第634回放送
9月1日は「防災の日」です。1月に能登半島地震が起き、台風などの自然災害もあり
8月には「南海トラフ地震の臨時情報」も初めて出されました。夏休み期間と重なり、
行楽地の閉鎖や公的催事の中止など対応は自治体によって分かれ、混乱も生じました。
大規模災害時に医療チームを派遣する国際医療ボランティア団体AMDA(アムダ)と
連携協力協定を結ぶ「諏訪中央病院」は、能登半島にもスタッフを緊急派遣しました。
災害リスクが増した中で、日頃からの心構えと行動につなげることが肝要と思います。
今週はリスナーさんの想い出の曲、お気に入りの歌に応える『リクエスト特集』です。
◆東松山市の女性は、前川清の『ひまわり』をリクエスト。近所の農林公園の中にある
「ひまわりの咲く丘」に今年も見事に咲きました。ヒマワリを見ると元気が出るという
◆藤沢市の女性は、スリー・ディグリーズの『天使のささやき』がお気に入りという。
「早起きは三文の徳」で出会ったこの番組は二人の会話がスイスイ入ってくるそうです
◆小田原市の男性は、中西保志の『最後の雨』をリクエスト。曰く人生はいかに社会に
貢献できたかによると考えており、人をどれだけ愛したかが大事だと思っているとか。
◆村上さんの大学サークルの後輩男性。昭和50年に明治学院大学の将棋部に入部して
将棋好きの村上部長に出会う。新人賞の副賞で貰ったのがオリビア・ニュートンジョン
の『そよ風の誘惑』で、この曲を聴くたびに当時の懐かしい思い出が甦ってくるという
◆映画音楽ファンの男性。1959年に公開された米映画『避暑地の出来事』は観てな
くても、この主題歌は聞き覚えのあるパーシーフェイス・オーケストラ『夏の日の恋』
夏も終わりにぴったりなスタンダード。本編は「愛さえされば」という青春映画です。