(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2024年7月19日
7月14日 第627回放送
日本各地に伝わる『八百比丘尼・やおびくに」の伝説。人魚の肉を食べたため800歳
まで生きながらえたという女性は、不老長寿ゆえに全ての知人に先立たれ、出家して尼
になって諸国を遊行したといわれています。現在も不老長寿の研究は続いていますが、
人間は加齢とともに老化することは避けられません。今回は『老化の速度を緩める法』
まずは老化を進める原因を解説。一つ目は細胞の「糖化」という現象。ジュースや甘味
糖質を多く含む食べ物をとると余分な糖質が体内のタンパク質と結びついて細胞を糖化
させます。糖化は体の「コゲ」とも呼ばれています。二つ目は、細胞の「酸化」です。
こちらは体の「サビ」にたとえられます。体内に取り込んだ酸素の一部は強い酸化作用
をもつ「活性酸素」に変わり、体に悪さをする細菌やウイルスを攻撃します。その一方
「活性酸素」が増えすぎてしまうと、正常な細胞まで酸化させ、肌のしわやシミ、白髪
などといったさまざまな老化を起こします。酸化を防ぐには抗酸化力のある野菜を一日
350g以上食べること。そして、軽い運動をすることでサビつきを防いでくれます。
さらに、人に親切にした時に多く分泌される「オキシトシン」というホルモンも抗酸化
作用があると確認されています。親切は相手のためにも、自分の健康にも良いのです。
三つ目は「食べない時間」を設けること。1日の中で食べない時間を設けることにより
「軽い飢餓状態」にすることで「オートファジー」という機能が働き始めるからです。
また軽い飢餓状態によって長寿遺伝子の「サーチュイン遺伝子」も見つかっています。
お勧めは、枝豆やブロッコリー、アボカド。カキやホタテ、豚レバー、ナッツ含有の亜
鉛は細胞の成長と分解を促し、肌の若返りや性ホルモンの合成に必要。タンパク質も!