(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2023年10月18日
10月15日 第588回放送
初対面なのに旧知の仲のように打ち解けて話が弾むゲストは『テルマエ・ロマエ』など
で有名な漫画家・文筆家・画家のヤマザキマリさん。新刊の『CARPE DIEM』
カルぺ・ディエムは、ラテン語で「今この瞬間を生きて」という意味ですが、国境を越
えた生き方をして多種多様な価値観にふれ考えたマリさんが「老いと死」を語ります。
「あたかもよくすごした1日が安らかな眠りを与えるように、よく用いられた一生は、
安らかな死を与える」レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉です。「よく用いられた一生」
とは、人として備えているあらゆる感覚や感情を駆使しつつ、人間として成熟させた生
き方であるとマリさんは解釈。去年、89歳で他界したヴィオラ奏者の母親の生き方が
まさにその通りだったとエピソードを紹介します。破天荒な「ヴィオラ母さん」の死を
通じて気づいたのは、人生を満遍なく謳歌し、あらゆる人としての機能と感性を使い切
った人間の死は、残された人に生きていく糧を残す「利他」にほかならない!と考える
マリさん。17歳でイタリアに渡り各国で暮らしたマリさんが紹介する有名な芸術家の
名言が心に響きます。芸術家は晩年に近づくほど色彩やかになりパブロ・ピカソの絵も
葛飾北斎の浮世絵も、ポルトガルの映画監督マニエル・ド・オリヴェイラ作品しかり。
「夕焼けは雲があるほど美しい」と語ったのはブラジル人作家パウロ・コエーリョで、
人生も同じで、一生を終える時に夕焼けが映えて見えるのは、山あり谷あり紆余曲折が
あった人生ではないだろうかと共感。ソクラテスの言葉「ただ生きるのではなく、善く
生きるのだ」をマリさんは「命を地球の摂理に背くことなく、人間として備えている機
能の修練を怠らず、満遍なく生きていく」と解釈。命の限り人も懸命に生きましょう!