文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

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2023年4月28日

4月23日 第563回放送 

ドイツの作家ミヒャエル・エンデが『エンデの遺言』の中で触れた「老化するお金」は
20世紀初頭シルビオ・ゲゼルが提唱した「減価するマネー/腐るお金」の思想です。
パンを買うお金と投資するお金は同じでいいのか?お金に賞味期限を設け、一定期間で
価値を失う仕組みにして、貯めずに使って循環し、町が潤った地域の通貨があります。
今回は生き方や考え方から国や社会の制度に至るまである「壁」の破り方を探ります。

まずは大切なお金の話。資本主義社会では、富める人は富み、無い人は希望を失い格差
は拡大します。そこで皆が幸せになれる「格差を生まないお金」を探ると、前述の「賞
味期限を設けたお金」という考え方があります。腐る前に循環させて消費を活発にして
雇用を生み人々は潤うという構図です。次に、経済的な豊かさを示すGDP(国内総生
産)という指標がありますが、GDW(国内総充実/国内総幸福)を重視すべきという
考え方もあります。WはWell-beingお金よりも「幸福になること」の為にどうすれば
この国は良くなるのかを考えます。更に寄付文化が根付いていない日本で「想いを込め
たお金の流れ」を作るクラウドファンディングのサイトREADYFORレディーフォー
コロナ第一波の時に8億3千万円の寄付を集め、NPOに支援金として配布しました。
また、岸田政権が「異次元の子育て政策」を打ち出し、3月末に首相官邸で鎌田さんは
「子ども・子育て市民委員会」共同代表として①仕事と子育て両立支援関連制度の統合
②子育てサポートプランと伴走型相談支援③社会全体で支え合う恒久的財源の確保など
を訴えました。少子化が進むと労働力が不足し、消費が減り市場が縮小し経済が停滞。
社会保障制度崩壊前に解決すべき喫緊の課題。鎌田さんの本『この国の壁』から紹介。

放送分を聴く
放送日:2023年4月23日

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