(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2023年1月25日
1月22日 第550回放送
映画館での公開本数は、1955年から半世紀の間550~700本で推移し、その後
増え続けて2019年には洋画邦画合わせて1278本が公開されました。コロナ禍で
公開本数は減りますが魅力的な作品は目白押し。今回は『おススメの映画特集』です。
朝一上映やレイトショーで鑑賞する村上さんの推薦は『ラーゲリより愛を込めて』瀬々
敬久監督作品。第二次世界大戦後、シベリアに抑留され強制収容所で死んだ山本幡男の
遺書が、彼を慕う仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連の監視をかいくぐって遺族に
届けられた実話を描いた辺見じゅん原作の映画化。主演の二宮和也さん自身が「過小評
価も過大評価もせず、フラットに演じたい」と語る通りの「脱力演技」は見事な適役。
山本幡男は極限の管理下の収容所内でも「日常の営み」を忘れず、日本文化の勉強会を
主宰し、万葉集や仏教まで豊富な知識をわかりやすく語り、演劇や文芸誌や新聞作り等
絶望の中で希望の灯を保ち続けた。そして「美しい日本語を忘れぬように」と語った。
鎌田さんは『モリコーネ~映画が恋した音楽家~』を推薦。映画音楽の巨匠エンニオ・
モリコーネに盟友ジュゼッペ・トルナトーレ監督が迫ったドキュメンタリー作品です。
モリコーネの初期作品クリント・イーストウッド主演の『荒野の用心棒』の『さすらい
の口笛』と『ニュー・シネマ・パラダイス』の『愛のテーマ』を流し名匠を偲びます。
村上さんは新海誠監督の『すずめの戸締まり』を紹介。『君の名は。』や『天気の子』
など新海監督の作品は「毎回、忘れてはならないことを教えてくれる。一言で表すなら
"祈り"ではなかろうか。万物への感謝、自然への畏敬、目に見えぬものへの想い等、
新作では、心の戸締まりを忘れている現代人への警鐘を鳴らしている気がするという。
2023年1月19日
1月15日 第549回放送
寒の内です。正岡子規は「薬のむあとの蜜柑や寒の内」と詠みました。子規は病の床に
伏しながらも、苦い薬を飲んだ後の「口直しのみかん」をおいしく感じたのでしょう。
病床にありながら愉しみを見つけようとする子規の姿は「やる気」を与えてくれます。
寒々とした日々の中で、心温まるお便りを紹介、音楽リクエストにお応えいたします。
◆埼玉県日高市の女性から「嬉しい出来事」の報告「ある大型ホームセンターのレジ係
として17年勤める私に先日"こんなに楽しそうに仕事してる人、久しぶりに見た!"
とお客様が言われました。そう、私はこの仕事が大好きなんです。その事がお客様にも
伝わったんだ。そして改めて大好きな仕事をしていると実感でき幸せな出来事でした。
この素晴らしい褒め言葉を抱きしめて、ますます仕事に励もうと思います」とのこと。
喜々として働く人の姿を見ると周囲の人々も嬉しくなり、好循環を生むと村上さん談。
◆千葉県鎌ケ谷市の男性は職場の取組を紹介。60歳を機にグループ会社に再雇用され
大手通信会社の「特例子会社」で知的障害者18名と4名のコーチをたばねる責任者。
早朝のオフィス清掃を中心とした業務で、スタッフの年齢構成も50代後半から20代
前半の男女が一生懸命取り組んでいます。上手く行かない事も多々ある中で会社の方針
『私たちの挑戦が、いつかあたりまえになるその日まで~あせらず・あきらめず・あな
どらず~をモットーとし健常者と障害者が普通に仕事が出来るのが「あたりまえになる
日」を目指して邁進』しています。との職場紹介に鎌田さんも尊くて素敵な事と共感。
◆リクエスト曲はグレン・キャンベル『帰り来ぬ青春』/セリーヌ・ディオン『マイ・
ハート・ウィル・ゴー・オン』/Kiroro『未来へ』/島倉千代子『人生いろいろ』です
2023年1月12日
1月8日 第548回放送
『日曜はがんばらない』は「健康づくりのヒント」を始め「生き方や息抜きのヒント」
「雑談のヒント」など10年余にわたりお届けしています。リスナーさんから頂戴する
投稿を読むと「番組が人の想いに寄り添う時間」や「こころの安全基地」になっている
ようです。今週はそうしたリスナーさんからの投稿を紹介しながらエールを贈ります。
まずは◆≪夫に相談せず介護老人保健施設に入所させて後悔している妻≫からの相談。
一人の生活がこんなに辛いものとは想像していなかったと吐露。デイサービスやショー
トステイなどがあったのではないかと後悔して、心の持ちようを教えてとの投稿に鎌田
さんが助言。老健は一般的に3か月をめどに継続か退所か確認するので、その時に再検
討して自宅で看るか特養ホームやグループホームへ転出など色々選択肢もあると助言。
◆≪義母から頼りにされて重荷でも嬉しい嫁≫関西で一人暮らしの義母の面倒をみる為
コロナ禍にもかかわらず東京・大阪を何回も往復。仕事が休めない夫や音信不通の義妹
に代わり大阪通いを続けられたのは「頼りされている事が言葉の端々から感じられた故
に大変だったが結果として良かった」と告白。偉い!と鎌田さんがエールを贈りました
◆≪誤嚥のリスクは承知しながらも入所中の母に水やお茶を飲ませたいと願った男性≫
高齢者に水やお茶を飲ませることはリスクがあるので認めないという医療や介護現場の
理屈は理解できるが、飲みたい物を飲めずに死んでいく身内の姿は不憫で辛いといい、
ペットボトルに特殊な飲み口をつけて飲ませたら喜んでいたというエピソードを紹介。
鎌田さんは「リスクがあるから飲ませないというのは非人間的」として現場が工夫すべ
きと指摘。いまわの際の岩次郎さんの唇にビールを脱脂綿に浸して触れた逸話を紹介。
2023年1月 5日
1月1日 第547回放送
2023年・令和5年の「元旦」に11回目の「初春の寿ぎの挨拶」で始まりました。
今年は卯年です。跳ねるので何かを始めには縁起がいい年。また『因幡の白うさぎ』を
例に挙げ、皮を剥かれて憐れなウサギに大国主命は≪ガマの穂綿≫で包まるように教え
ると、ウサギの傷は癒えました。この番組も≪ガマの穂綿≫のように人を優しく包み込
んで癒す存在でありたいと願います。新年初の放送は『今年の抱負』を語り合います。
今年6月に75歳の後期高齢者の仲間入りをする鎌田さん。今年はスキーの上達を願い
10年ぶりにインストラクターの指導を受けながら練習に励むシーズンにすると誓う。
評議員をつとめる『風に立つライオン基金』に今年から『鎌田實賞』を創設。日本国内
で命を守る活動をしている人を顕彰するのが目的で、受賞者の発表は10月頃の予定。
村上さんの抱負は、昨年スタートした『大人の寺子屋 次世代継承塾』の更なる充実と
現在7か所で開いている『ことば磨き塾』で「うれしい言葉の種まき」をもっと拡散。
後半はリスナーさんの抱負。【成田市の女性】社会福祉士の国家試験の合格を目指す。
【秦野市の女性】大病から1年未満の養生期間中。快復を目標にステッキ使って歩く。
【東京都の女性】髙田郁『みをつくし料理帖』に続き『あきない世傳金と銀』を読破。
【青梅市の女性】2年続けて母の手術が重なり病院通いと世話に奔走。母子揃って脳も
体も元気になりたいので頑張る。健康情報の発信をお願いすると共に期待しています。
【葛飾区の男性】3年前にうつ病で3か月余り入院。原因は拒食と鬱状態と思われた。
主治医から「だいぶ良くなり食欲も戻りましたね」と言われ安心。まだ寛解までは時間
はかかりそうながら無理せず、あせらず、妻に支えられながら前進を誓う65歳です。
2023年1月 2日
12月25日 第546回放送
2022年も残り一週間。ロシアのウクライナ侵攻など国内外で大波乱の一年でした。
コロナの脅威と共に暮らす生活も3年目になりましたが、恒例の国内外の重大ニュース
の振り返りと、リスナーさんの個人的な出来事ニュースを紹介しながらお届けします。
鎌田さんが取り上げた「海外の重大ニュース」は2つ。まず「スリランカの破産」です
戦後の1951年「サンフランシスコ講和会議」セイロン(現スリランカ)代表として
出席したジャヤワルダナ氏は「憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む」
という仏陀の言葉を引用して、日本に対する賠償請求を放棄することを表明しました。
それによって厳しい制裁処置を求めていた国をも動かし、日本が国際社会に復帰する道
筋を作ってくれました。その恩に報いる意味から医師仲間と医療物資を送っています。
そして「ロシアのウクライナ侵攻」です。ロシアは特殊軍事作戦と称してウクライナ侵
攻を続けて10か月が経過。鎌田さんが理事長のJCF・日本チェルノブイリ連帯基金
は、ウクライナと隣国のポーランドに避難している母子に継続的に支援を続けています
集まった募金で食料品、生活用品、おもちゃなど子ども達の為に現地で購入し支援中。
後半はリスナーさんの投稿を紹介。【東久留米市の男性】うつ病を克服した闘病体験が
主治医の本に掲載され、長女に第二子誕生と二女の結婚も嬉しかった出来事として報告
【日野市の男性】障害者施設で新規入所者がゼロ。つまり亡くなった人がいなかった。
【海外旅行が出来た男性】夫婦で3年ぶりに子ども家族の住むタイに行った話を披露。
【熊谷市の男性】長年放置していたラジカセを直し5年ぶりに落語テープを楽しんだ。
【越谷市の男性】一番の出来事は87歳の父の大往生「ありがとうお父さん」と感謝。