(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2022年1月31日
1月30日 第499回放送
「認知症と難聴は密接な関係がある」という説があります。音があふれている日常生活
では心地よくない音も耳に入ります。また加齢に伴い、耳が遠くなると認知機能の衰え
が進行しやすくなります。その進行を遅らせるには一日10分「静かな時間」を過ごす
とか、風の音や雨だれの音など自然の音に耳を傾けることでリラックスしてストレスを
取り除くことで自然治癒力が高まり、耳にも良いという訳です。こうしたドクター鎌田
の回答も含む今回は『いただいたメールとお便りに時間の限り答えます』の特集です。
【その1】12月12日の放送で紹介した「ヤマアラシのジレンマ」に関して、頭では
理解しつつも夫にチクチクしてしまう自分がいる。また、入院を経験して人との距離感
や友人の存在の有難さも認識できたという話。絶妙な距離感を保つことが大切と回答。
【その2】40代前半の女性からの相談。20年来の友人が「ステージ4の乳がん」で
余命宣告も受けており、友人との時間をどのように過ごせばよいかアドバイスを求む。
鎌田さんは、緩和ケア病棟で患者さんと接する時は「笑い/笑顔」を心掛けている点と
「余命3か月のスキルス胃がんの患者さん」が、子どもの卒業式までは生き延びる一念
で、6か月後の長男と更に1年半後の長女の卒業式にも出席できた話を紹介しました。
【その3】介護施設のショートステイで働く71歳のスタッフから「利用者の皆さんが
帰宅願望を訴えています」というメールに「家族の負担軽減で利用される方が多いけど
ホンネは家に帰りたいのよね、それを汲み取ってあげられるといいなぁ」とコメント。
【その4】新幹線指定席で隣席に他人が座るとリラックスできなのでどうすればいい?
という相談には「本を読むなり音楽を聴くなり自分の時間と空間にすること」を推奨。