(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2021年10月27日
10月24日 第485回放送
日本人を対象にした調査によれば、5人に1人が「何らかの睡眠障害がある」と答えて
います。さらに加齢とともに不眠は増加します。60歳以上の方では3人に1人が睡眠
問題で悩んでいます。リスナーさんからの要望もあり、今回のテーマは『睡眠』です。
なぜ睡眠が必要なのか?まず、起きている時の疲労をとる「疲労回復」です。2つ目は
睡眠中にその日に起きたことを「海馬に記憶として整理」します。3つ目は睡眠中に成
長ホルモンが多く分泌されて「身体の成長や細胞の修復、代謝調節」を促すことです。
睡眠不足が続くと、ホルモンバランスの影響で、病気にかかりやすい身体になります。
実は鎌田さんも過去に「睡眠障害」を経験しました。その時は「ホットミルク」で解消
しました。寝る前にホットミルクを飲み、体を温めると体温はいったん上がるが次第に
下がり、この下がっていく時に自然に眠りに入りやすくなるからです。他に体を温める
鍋料理を夕飯に食べるとか、軽い運動と温めのお風呂にゆっくりと入り床に就くなど。
不眠症のタイプには、寝つきの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で目が覚める「中途
覚醒」や早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」などあります。中途覚醒をする人の中で
「いびき」をかく人は「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあります。現在200万人ほど
いると言われるこの病気は、放置すると高血圧が2倍になり、脳血管障害が4倍になり
心筋梗塞が4倍になると言われています。病院で『簡易式PSG検査』終夜睡眠ポリグ
ラフ検査という検査機器を借りれば、簡単に自宅で図れるのでお勧めします。また睡眠
誘発ホルモン「メラトニン」を増やすには「セロトニン」を増やすことで、日常の感動
や、朝太陽を浴びて軽い運動をして、食事は肉、魚、大豆、乳製品など摂りましょう。