(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2021年7月20日
7月18日 第471回放送
『体力・運動能力調査』の2020年度の速報値をスポーツ庁が発表。中学生から高齢
者まで、ほとんどの年齢層で体力・運動能力の低下がみられました。新型コロナの影響
と考えられています。厚労省の発表ではインフルエンザが激減した一方で誤嚥性肺炎の
死者が1割以上増えています。これも新型コロナの影響で口腔フレイル(虚弱)に陥り
リスクが高まったと考えられます。運動不足が続くと、筋肉がやせる一方で脂肪は増え
運動能力は低下。進展すると生活習慣病に!今回は『ドクター鎌田の健康講座』です。
まずは「握力」の話。ペットボトルのキャップが開けにくい!ドアノブが開けにくい!
これは握力低下の可能性があります。握力は、ただ手の力が弱まるというだけでなくて
全身の筋力の状況を反映しているといわれ、フレイル(虚弱)かどうかを評価する際の
一つの基準になります。握力が低下すると寿命が短くなるという調査結果もあります。
握力低下の予防法は「グーパー体操」でゆっくりとグーとパーを30回繰り返します。
「壁に指先をつけての立て伏せ」通常の腕立て伏せは無理な人も、壁に指をついて負荷
を軽くすれば、上腕の筋肉や腹筋を鍛えることができ握力の強化にもなるのでお勧め。
口腔フレイルの予防には「パタカラ」と発声し口の周りの筋肉をトレーニングします。
全身の筋肉を衰えさせないようにするには、運動と共にタンパク質の摂取が重要ですが
多くの日本人で不足しており、特に食が細くなる高齢者の摂取不足が心配です。そこで
今以上に筋肉を増やしたいという人に「体重1㎏当たり1.2gは必要」と鎌田さん。
体重70kgの人は84gです。鶏ささみ肉・牛肉・豚肉や魚類は100gで約20gの
タンパク質を含み、卵は1個6g、納豆や豆腐半丁は9g。3回の食事で摂りましょう