(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2021年4月26日
4月25日 第459回放送
「朝の来ない夜はない」この言葉は『宮本武蔵』や『新平家物語』などで国民文学作家
と称された吉川英治の「座右の銘」で、色紙を頼まれるとこの言葉を書いたそうです。
コロナ禍の夜はいつ明けるのか?コロナ感染が拡大している4都府県で3回目の「緊急
事態宣言」がきょうからスタートしました。不要不急の外出自粛の呼びかけは昨年から
続き、外出や人とふれ合う機会が減り、老いも若きも鬱々とした日々を送っています。
巣ごもり生活の弊害や生活習慣病の悪化など「巣ごもり老化の予防法」を紹介します。
鎌田さんが内科外来で気づいたのは、運動不足や友人との会話が減って体も心も不活発
になっている人が多く、その結果、生活習慣病が少しずつ悪化したり、うつや認知機能
の低下、筋肉の減少やフレイル(虚弱)などが目立つといいます。受診控えやストレス
からくる血圧や血糖値の上昇には、かかと落とし、階段の上り下りなど室内でも出来る
運動と、野菜を摂りましょうとアドバイス。生活習慣と関係している「コロナうつ」は
朝の日光浴を薦め、乱れた生活リズムをリセットさせるリズミカルな運動も薦めます。
コロナで外出機会が減り人と会う機会が減ったことで「物忘れ」など認知機能の低下も
深刻です。人の名前、置き場所、蛇口の閉め「忘れ」はワーキングメモリー(作業記憶
・作動記憶)と呼ばれる何かの操作や処理をするのに使う短期記憶の脳力低下が原因で
認知機能の低下を防ぐには「足踏みしながら、引き算する」など2つの動作を組み合わ
せたコグニサイズや、料理、片付けなどが「良い脳トレ」になります。筋肉は使わない
とすぐに衰えます。巣ごもり生活が続いて足腰が弱くなった人は、ウォーキングや筋ト
レなどをして筋肉を刺激します。可能ならこれらを夫婦で実践することを推奨します。