(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2021年2月22日
2月21日 第450回放送
「まさか私が...」と高を括っていると、予想が外れ思わぬ結果を招く
ことがあります。村上さんが新型コロナウイルスに感染し、40余年
のアナウンサー人生で初めて仕事に穴を空けたことへの忸怩たる思い
と周囲への影響。復帰第一声の「ご心配をおかけしました」で始まる
リアルな体験談と、鎌田先生のコロナワクチンの話をお届けします。
1月下旬、咳止めのトローチをもらうくらいの軽い気持ちで丹波市内
の医院に行くと、発熱外来に対応して「抗原検査しときましょう」と
鼻の中に綿棒のようなものを入れられ、数分後に「ウイルスが判明」
し動転。幸い濃厚接触者は全員が陰性で村上さんは一安心しました。
医療センターで再びPCR検査、血液検査、肺のCT撮影を受けると
肺に若干の炎症が認められ2日後に入院。まず2種類の薬を処方され
向精神薬の「ルボックス」と痛風の治療薬「コルヒチン」という既存
の薬がコロナの治験薬として使用されているという情報に鎌田先生も
納得し、その理由を説明。村上さんは血液検査の数値のCRPという
炎症を示す数値が高い、DDダイマーという「血栓」の可能性を示す
数値も高いのを問題視。治療は血栓予防する抗凝固療法の点滴をして
数値が下がり退院。その間の医療関係者と周囲に謝意を表しました。
日本でも「ワクチン接種」が開始。先行するイスラエルの例を挙げて
リスクとベネフィットを比べ「接種に賛成」と鎌田先生は言います。