(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2021年1月18日
1月17日 第445回放送
「阪神・淡路大震災」から26年を迎えました。発生直後の神戸市に「諏訪中央病院」
からは医師と看護師が派遣され、在宅ケアを中心に支援したことを紹介した鎌田さん。
コロナ禍で規模を縮小して行われる追悼行事からも震災の記憶や教訓は伝え続けられる
という思いを新たにしました。今回は『鎌田&村上が読んでおススメの本』特集です。
鎌田さん推薦。望月智之著『2025年、人は「買い物」をしなくなる』は、5年後に
店舗の商品棚から買い物する人は減り、多くの人がスマートフォンの中にあるデジタル
の棚から買い物するため、多くの企業の命運を握るのは「デジタル棚」になると予測。
店員の役割は商品陳列やレジ係から、商品をアピールする能力を問われる時代になる。
もう1冊は全5編すべての主人公が小学生という伊坂幸太郎著『逆ソクラテス』です。
村上さん推薦。門井慶喜著『銀閣の人』は、銀閣寺を構想した室町幕府八代将軍の足利
義政に焦点を当て、銀閣寺に義政がどんな思いを込めたのか、独自の考察をした小説。
義政は政事でなく文事で名を残そうと「応仁の乱」の最中に当代一流の才能を結集した
一大文化プロジェクトが「銀閣寺」でした。永遠の政治はあり得ないが永遠の文化なら
あり得ると信じ、五百年以上経た今も「銀閣寺」は注目を集める存在であり続けます。
『競輪という世界』は、轡田隆史・堤哲・藤原勇彦・小堀隆司の共著。競輪の醍醐味や
知られざる魅力、レジェンド選手のヒューマンストーリーなど競輪を縦横に語る1冊。
夏目漱石『吾輩は猫である』に登場する自転車の逸話は、漱石の英国留学中の思い出。
村田英雄『王将』誕生の陰には競輪のジャン(打鐘)があった。日本のコンピューター
(電算機)産業を支えた競輪の補助金。競輪は五輪正式種目でメダル期待の競技など。