(かまた みのる)
医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、
東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー
イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会
放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ
ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」
「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。
(むらかみ のぶお)
1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com
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2020年10月19日
10月18日 第432回放送
800万人の団塊の世代が75歳となる2025年は、国民の3人に1人が65歳以上
5人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」になり、医療や介護の需要はさらに
高まります。この「2025年問題」を国は「地域包括ケアシステム」という仕組みを
創り、たとえ重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の
最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援ができる包括
的な支援・サービス提供体制を整え中です。今回は『地域包括ケアと町づくり』です。
国が「地域包括ケアシステム」という用語を初めて用いたのは2005年ですが、鎌田
さんは30年以上前から地元の茅野市で「地域包括ケア」を始め、介護や医療の相談に
加え、子育てや生活困窮の相談も受け付ける茅野市独自の「地域包括支援センター」を
設けて、国会議員や厚生労働省の担当者の視察を受け入れ全国の先駆けとなりました。
村上さんが訪れたのは世田谷区にオープンした『世田谷区立保健医療福祉総合プラザ』
この施設は、保健と医療と福祉に関する施設がともに連携を取るために造られた施設。
愛称の『うめとぴあ』は梅ヶ丘の「うめ」と理想郷を意味するユートピアの「とぴあ」
を繋げた造語。梅ヶ丘の拠点施設が理想郷になるようにとの願いが込められています。
統括責任者の濱下博文さんが電話で登場。認知症カフェと連携した独自カフェの展開や
子ども達の「介護体験学習」など紹介します。さらに施設の広報活動として近日公開の
ユーチューブ動画配信サービス『うめとぴあチャンネル』については村上さんも司会等
で参加しています。また、愛知県長久手市にある多世代交流自然村『ゴジカラ村』内の
アパート『ぼちぼち長屋』を紹介。連携や共存が「地域包括ケア」には大事という話。